リアル店舗が抱える商圏や商品棚の数といった悩みはオンラインストアにはない。そうしたオンラインストアならではの強みや課題を、「Amazonビューティーストア」の話を軸にアマゾン・ジャパンに聞く。

2015年6月にオープンした「Amazonビューティーストア」のトップページ。「スキンケア」「ヘアケア」「ボディケア」といったカテゴリーが表示されており、目的買いをサポート。ユーザーが使いやすい分類を模索している。

同ストアの立ち上げによって、参画するラグジュアリーブランドが増加している。
オープンから半年足らずですでに取扱商品数は10万点
総合オンラインストアAmazon.co.jpは同サイト内に美容のみに特化した、「Amazonビューティーストア」を2015年6月にオープンした。
「もともと、化粧品はドラッグストアカテゴリーで販売をしていたのですが、化粧品市場は約2兆3000億円と規模も大きく、拡大し続けている。私たちアマゾンとしても本腰を入れて取り組む価値がある分野です。そこで、ビューティーストアの開設にいたりました」(アマゾン ジャパン 消費財事業本部 ヘルス&ビューティー事業部 事業部長 西村展彦氏)。
同ストアのコンセプトは「あなたのキレイがみつかる場所」。デイリーユースから、ラグジュアリーブランドまで、美にまつわるありとあらゆる商品のラインナップを目指している。
6月のオープンからまだ半年にも満たないが、ブランド数はすでに4000以上で、商品数は10万点を超える。
「2014年から、ビューティーストア専任のバイヤーを複数つけ、彼らを中心にこつこつと動いてきた結果です。当然ですが、ビューティーストアに棚落ちはなく、ストアのユーザーの好みに適した商品をレコメンドするシステムがありますので、取扱商品数は多ければ多いほどいいと言えます」。
また、リアル店舗と違い、同じ化粧品シリーズの色や香りの違いなど、種類が多いものであっても、全て同ストアに置くことができる。
「そこはAmazon ビューティーストアの優位性と言えますね。また、リアル店舗が考えるべき、商圏という概念もありません。当社にとって、日本全国が商圏だからです」。
ユーザーが求めるもの、質の良い商品による品揃えができれば …