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「買う」5秒前2

金沢に行きたいワタシ

草場 滋

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北陸新幹線の延伸開業以降、金沢を目指す女性たちは更に増加。彼女たちを惹きつける鍵は、歴史と未来の調和である。
イラスト:高田真弓

今年の3月14日、北陸新幹線が金沢まで延伸開業したのは、まだ記憶に新しい。新型列車「かがやき」は、両都市を最速2時間28分で結ぶ。同列車にはグリーン車より格上の「グランクラス」があり、3列シートでアテンダントが常駐し、おしぼりに始まり、和洋から選べる軽食とお菓子のサービス。ドリンクは飲み放題である。ちなみに開業日の一番列車の指定席券は30秒で売り切れたとか。

あれから7カ月あまり―幸い、石川・富山・福井の北陸3県は昨年より観光客が増え、地価も上昇傾向だとか。普通、新幹線が開通すると、地方から都心へ人が流入しがちだが、北陸新幹線はその逆。ちゃんと首都圏から客を呼んでいる。

とはいえ、1つ問題があって、今のところ、金沢の一強状態なのだ。1日あたりの乗降客数を見ても、2位の富山に倍近い差。言われて見れば、北陸旅行に行く女性たちの多くは金沢を目指す。なにゆえ、金沢はそんなに強いのか。

まず、金沢城や茶屋街など、歴史ある街並みが今も残されていること。石畳の町を歩き、格子戸を眺めれば、それだけで風情に浸れる。女性が喜ぶオシャレな和風カフェも多い。次に、輪島の海鮮や加賀野菜など地元グルメを安く堪能できること。駅前の回転寿司でもネタのレベルが高く、侮れない。そして「金沢21世紀美術館」をはじめとする新しい風。普段、美術館に行かない人も楽しめる工夫がされており、「スイミング・プール」など無料で入れる施設だけでも見る価値はある。

そう、古きと新しきが調和し、金沢ならではの魅力を見せているのだ。

思い返せば、日本の地方都市は ...

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