
店頭ではiPadのアプリで金額を入力後、表示されるバーコードやQRコードをスキャン。

WeChatは銀行口座と連携し、生活に必要なさまざまな支払いに対応できるようになっている。
メッセージアプリが生活の中心へ
日本におけるスマホのメッセージアプリと言えばLINE。軽快な操作性と豊富でかわいいスタンプの存在によって、一気にメジャーとなった。LINEがないと仲間はずれになるからと、わざわざガラケーからスマホに乗り換えた人もいて、一躍「社会インフラ」になってしまった感もある。すでにLINEは日本だけでなく、台湾やタイといった東南アジアやスペイン、中東などでもユーザーが広がっている。
一方、中国となると、LINEは苦戦を強いられている。テンセントというネット企業があり、「WeChat」と呼ばれるメッセージアプリを提供しているからだ。すでにWeChatは、9億人のユーザーがおり、中国人のメッセージツールとして、社会インフラのようになっている。
実際、中国に住む友人とのやりとりはもっぱらWeChatを使っている。ちょっと前まではLINEだったが、中国政府が海外のアプリやサービスの利用を遮断したのか、メッセージの送受信ができなくなってしまった(中国ではフェイスブックやYouTubeといったアメリカ発のサービスに接続できない)。そのため、結局はWeChatでやりとりすることになったのだ。先日、その友人に上海で再会したのだが、会っている最中も、その友人は他の人とWeChatを頻繁にやりとりしていた。ただ、メッセージ送り合うだけでなく …