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プレゼン資料 大公開

三越伊勢丹HD「対話なきプロジェクトに成功なし」

柳 正明(三越伊勢丹ホールディングス 執行役員営業本部営業戦略部長)

三越伊勢丹ホールディングス 執行役員営業本部営業戦略部長 柳 正明氏

発注者は“半確半挑”で受け手は不安消すフィードバックを

「企画書」は、協力関係の表れであり、コミュニケーションのひとつの側面だと思います。社外組織でも、社内部署間でも同じ。さらに言えば異なる業界同士でも、個人対個人の関係でも、スケールの大小だけで、構造は同じです。「協力」は一方通行では成立しえない。企画を実現して成功を収めるにはコミュニケーションが必要なわけです。

私たちはなぜ協力するのか。それは、一人では大したことができないためです。新たな価値というものは、異業種間でも何でも、異なる二つのものが力を合わせて初めて生まれるのだと思います。

この対極にあるのが「自己完結」です。自己完結はイコール「自己満足」で、お客さま含め、他者へ広がっていかない。

先ほど、対話が必要だと言いました。これは協力体制を築く際、最も大事なものです。まずは、やはり発注者側が、やりたいことを明確に、解決したい問題をきちんと定義する必要があります。問題が明らかになれば依頼事項が分かり、「あなたのクリエイティビティで解決していただけますか」と、明快に意思を伝えられる。何かテーマだけ伝えて「あとはよろしく」─それも世の常ですが、何も生まれないのはお分かりかと思います。

「では発注者は、100%の確信がなければ務まらないのか」という声も聞こえてきそうですが、そんなことはないと私は思います。スタート時に100%の確信を持てるのは往々にして過去の焼き直しをするときで、それでは何も前進しません。お金と時間のムダです。

他方、確信0%というのは、奇天烈なことをしようとしているときで、ほぼ博打ですから、これもよろしくない。

だから …

あと59%

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