「小粒でもぴりりと効く」アイデアがダイレクトメールの持ち味。一つひとつは使い慣れた表現手法であったり、ダイレクトメールには一見使われないような素材であったりしても、組み合わせ次第で新しい装いになる。予算を抑えながらも、独自の着眼点を持ち、プロモーションアイデアに昇華させた事例を厳選して紹介する。

手書きが似合う商品かどうか
クルマは長く乗っていればそれなりに愛着がわき、手放すときには少しさびしさを覚えるものだが、その傾向が強いのがMINIオーナー。そうしたMINIだからこそ、手書きの手紙が届く、という設定が生きる。ところどころ書き間違いがあるのも、なんだかMINIらしい可愛らしさだ。MINIでなくとも、愛着をもたれやすい商材にとっては、効くアイデアかもしれない。
「オーナーにとって、『MINI』は愛らしいペットのようでもあり、パートナーでもある」といったインサイトをついたダイレクトメール。「MINI」自身が手書きの手紙を送ってきた、という仕立ての企画だ。「認めるよ…怖かったんだ」と始まる手紙は …
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