生活者の行動や状態に関するデータを集め、効率的な店舗集客や販促につなげていこうとするサービスが次々と登場している。自社が解決したい課題や目的に合うサービスを選んでいく必要があるだろう。ここでは、販促担当者の悩み別に顧客が「見える」サービスを紹介する。
販促担当者の声
顧客の好みを把握し、おもてなししたい
解決手法
データを蓄積して、好みを再現しよう
空調、照明、カーテン開閉のコントロールなどがタブレット経由でできる。情報を蓄積し、再び宿泊した際に好みの部屋の環境を整える。
室温や照明など客室データを記録 再宿泊時に活かす
2016年に開業予定のホテル「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」が客室管理システムを導入する。顧客が室内に設置された操作パネルやタブレット端末から、照明や空調の調整、カーテンの開閉、ハウスキーピングのリクエストができるというもの。
各部屋の状況や要望はホテルのPCやタブレット端末に表示でき、オペレーションの効率化をはかる。さらに顧客が泊まる度に室内環境の趣向に関するデータが蓄積され、同顧客が再びチェックインすると自動的に好みの室温や空調に設定する仕組みとなっている。
時間ごとの室温の変化やミニバーの消費なども記録でき、こうしたデータはホスピタリティの向上やマーケティングツールとして活用できる。
またタブレットにはゲストサービス専用アプリも導入し、ルームサービスの注文やタクシー迎車もタブレット経由でリクエストが可能となる予定だ(多言語対応)。
システムの輸入・販売を行うサンコーテレコムのアチュリ・カペラ・ウィリアム社長は「アナログでは把握しきれなかった細かな客室データを収集管理し …