単に商品の直売を行うのではなく、事業アイデアの段階から公開して、顧客と共に商品を育てていくEコマースサイトをソニーが公開した。不特定多数に向けるのではなく、アイデアを支持する人々の声に耳を傾け、深く、継続的にニーズを聞き続けるためのサイトでもあるという。大量生産・大量消費の次のメーカーのあり方の一端を、同サイト「First Flight」に見た。
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事業の「タネ」は3カ月に一度集める

アイデアは3カ月に1回社内オーディションを実施。採用目安は1〜2件だが質を重視してゼロ件や3件以上の場合もありうるという。
採用されたアイデアは、商品化の目途が立つなど一定の基準を満たした段階で「First Flight(ファースト・フライト)」上で公開される。「不特定対数に向けたマーケティングはしない」と小田島伸至氏は話す。「向こう10年、売上高数億円が見込める程度の支持でもかまわない。従来の大企業的な発想だと …
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