自店で会員を囲い込むのではなく、データを有効活用して販促に役立てようとする動きが活発化する中で、注目したいのは、他社における顧客の購買行動を把握する手法だ。ここでは、その一つブランドプリペイドについて掘り下げる。

Visa加盟店で使えココカラポイントが貯まるココカラクラブカード。
ブランドプリペイドとは、Visa、マスターカードなど国際ブランドの加盟店でクレジットカードと同じように使えるプリペイドカードのことを指す。よく知られているのが「au WALLETカード」。マスターカード加盟店で、チャージした金額の範囲内で使え、WALLETポイントが貯まる。小売店でもブランドプリペイドが導入されている。ドラッグストアのココカラファインの「ココカラクラブカード」は、Visa加盟店で使えココカラポイントが貯まるというもの。また共通ポイントと絡め、Tポイントが貯まるブランドプリペイド「ソフトバンクカード」などもある。
こうしたブランドプリペイドは、クレジットカードや電子マネーとは何が違うのか。まずクレジットカードは18歳以上しか持てず、与信審査が必要。後払いである。その点ブランドプリペイドは、審査不要で口座がなくてもいいため、来店客に広く発行できる。事前に入金した範囲内での利用のため使い過ぎの心配もない。一方、電子マネーは使える場所が限定されるが …
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