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「買う」5秒前2

目利きに弱いワタシ

草場滋

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WEARは目利きたちが選んだ着こなしをキーワードで検索・購入できるアプリ。自分のセンスより信用できる。
イラスト:高田真弓

「文明の始まりから2003年までの情報量が、現在では2日で作られている」とは、かのGoogleの元CEOエリック・シュミットの言葉である。そう、僕らは情報の洪水の中で生きている。買いものだって、日々押し寄せる膨大な選択肢の中から選んでいる。一方、1日24時間は太古の昔から不変。結果、僕らは考える余裕もなく次から次に選択を繰り返し、そして――間違える。

いわゆる「目利きビジネス」はそんな消費者のジレンマから生まれた。つまり、自分のキャパシティの範囲で選んでいたら、とてもじゃないが正しい判断なんて下せない。時間は限られている。今や、お金より時間のほうが、価値があるとも言われる時代。僕らはもう、誤った選択で時間を無駄にしたくないのだ。

ネットにおける目利きビジネスは、まず2012年、「サブクリ通販」として盛り上がりを見せる。サブスクリプション(定期購入)型通販と呼ばれるもので、一定額を払えば、その道の“目利き”たちに定期的に商品を届けてもらうサービスだ。アメリカで火が着き、日本にも飛び火。Growが運営する「BoxToYou」なるプラットフォームでは、様々な目利きたちのショップが見られる。

とはいえ、目利きの判断に100%委ねるサブクリ通販だと、時に欲しくない商品も送られてくる。それを補うために登場したのが、ネット型のセレクトショップだ。一人のカリスマバイヤーがこだわりの視点で選んだ逸品が並び、それぞれに魅力的なストーリーが付く。

やがて、セレクトショップは一人のセレクターから複数のセレクターがかかわるキュレーションサイトへ進化する。ぐるなびが運営する「ippin(イッピン)」もその1つで、料理研究家やシェフ、フードライターら“食の目利きたち”がセレクトした逸品が並んでいる。

そのキュレーションサイトにソーシャルの要素を加味したのが、いわゆるソーシャルコマースである。ファッションコーディネートアプリ「WEAR」は、ショップスタッフやモデル、ユーザーら“目利き”たちの選んだ200万枚もの着こなしを様々なキーワードから検索できるというもの。ユーザー同士で好みを共有するリコメンド機能も …

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