ラジオアナウンサーでありながら、マンガ、アニメ、アイドル、落語など多彩なジャンルに精通し、イベントの司会やアニメの制作総指揮など幅広く活躍するニッポン放送の吉田尚記アナウンサー。自称“オタク”であり、またデジタル系雑誌に連載を持つほどのデジタルもの好きでもある。好奇心旺盛で、モノ好きの吉田アナに、自身の買い物やお気に入りの場所について話を聞いた。
ラジオ番組のほかにも、アニメ好きが高じて現在は年間数十本のアニメイベントの司会を担当したり、アニメソングのDJイベントを自ら企画・主催するなど、多彩な方面で活動している。
スペックや写真に表れない「実物の感触」こそ大事
─デジタルものがお好きだそうですが、買い物はよくされますか。
はい、デジタルものはよく買います。(ニッポン放送の近くの)有楽町のビックカメラでも買いますし、秋葉原にもよく行きます。この商品を買おう、と決まっているものがあれば、通販で買ったりもします。
─実際に売り場で買う楽しさはありますか。
ものにはオーラのようなものがあって、それは売り場で実物を見なければ分かりません。
─もののオーラ、ですか?
最近、「好き」ってどういうことだろう、とよく考えるんです。例えば好みの異性のタイプが「小柄な女性」だったとします。自己紹介に「身長149センチ」と書かれているのを見て、「小柄だな」と思ったとしても、実際に会ってみたらそれほど小柄に感じないことがあります。それと同じで、スペック上では1ミリしか違わなくても、実際に触ってみたらその1ミリがすごく分厚く感じて、フィーリングが全然合わなかったり。その感覚はスペックやカタログ写真からは絶対に分かりません。やはり実際にものを触って確かめたいですよね。そう考えると、「好き」というのは実物との関係でしかありえないと思うんです。
─これまでに、実物との関係が最高だった買い物はありますか。
「ひらくPCバック」への熱い想いを語る吉田アナ。「このカバンがあれば、そこが“オフィス”のようになり、どこでも仕事ができて便利」と話す。
買ったものではありませんが、この「ひらくPCバック」は最高です(上の写真参照)。普通、カバンは上だけが開きますが、このカバンはこういうふうに開くんです(と、ファスナーを開ける)。しかも、自立してくれる。この瞬間、カバンが“オフィス”になる優れモノです。
─どのような場面でこのカバンに出会ったのですか。
このカバンをプロデュースしたブロガーのいしたにまさきさんは、僕の友達なんです。仕事でご一緒した時、このカバンのプロトタイプを持っていらっしゃいました。僕はふたがパカっと開くのを見て、「それ、すごい!」と一目ぼれです。それで発売した時にプレゼントしてくださったのです。それ以来ずっと愛用していて、このカバンで3代目です。僕の仕事効率を根幹から支えるカバンです。僕は自転車で移動していますが、このカバンは …