野菜を食べる量は、近年減少傾向にあるが、そうした中でも栄養の付加価値が高い「高機能野菜(機能性野菜)」が脚光を浴びている。出荷量も増加しており、また、新規参入の企業も登場しはじめた。新たな機能性表示制度(機能性表示食品)では、野菜や魚のような生鮮食品も対象となる。健康志向を刺激して成長する「高機能野菜」も、その勢いがさらに増しそうだ。
写真左/カゴメが2007年から販売する高機能野菜「高リコピントマト」。
写真右/2月22日に開催された「東京マラソン2015」では、走りながらトマトを補給できる「ウエアラブルトマト」小型版を背負って社員が参加。また「高リコピントマト」のほか「ちいさなももこ」など、合わせて7万個のトマトを配布した。過去のサンプリング実施時には、「成分が効いているような実感がある」と好評。「高リコピントマト」の付加価値の普及に一役買っている様子。
写真左/村上農園が2001年から販売する「ブロッコリー スーパースプラウト」は、身体の解毒作用や抗酸化作用を高める成分「スルフォラファン」を高濃度に含む機能性野菜。
写真右/今春の新たな機能性表示制度導入による需要増を見込み、1月10日から西日本エリアではテレビCMもオンエア。全国でも放映予定。
新たな機能性表示制度では、加工品だけでなく、野菜や魚など生鮮食品でも容器や包装で体の特定部位へもたらす効果などの機能性表示ができる。この表示緩和は、近年開発が進む高機能野菜の勢いをさらに活発にさせそうだ。
従来の野菜より高い栄養を摂取できる高機能野菜には、野菜全体の摂取量が減っている中でも …