「女は生涯、いち女子」─。といいながら、すでに女子という年齢ではないことを自覚している女性の諸問題を、笑いと毒を交えて綴ったエッセイ『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』。自身もバリバリの現役女子である作者のジェーン・スー氏に、最近買ったものや、気になる販促施策について聞いた。

過去にはレコード会社で宣伝、めがね会社で企画・販促を担当した経験もある。企画者と購買者の両方の視点から、自身の買い物について語ってくれた。
─最近買ったものはありますか。
この冬は、丸首のセーターが欲しくなって、ユニクロやオールドネイビー、H&Mなどで合わせて5~6枚買いました。ファストファッションなら、いろんな色をまとめて買ってもそれほど財布が痛まないので、ワンシーズンやツーシーズンの服を買うときはよく利用します。また、これらのショップは商品入れ替えの頻度が高いので、シーズン中に何度か行くようにしています。
洋服はネット通販で買うことも多いですね。なかでも、ニッセンはウェブサイトのつくりが秀逸で、その使いやすさから愛用しています。商品の価格も手頃ですし、大量の点数のなかから自分好みのアイテムを見つける楽しさがあります。何より、買った服が誰かと被ることがないのがいいですね。この辺のことは、自著『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』でも熱く語っています。
─洋服以外ではどうですか。
食品を買うのに、ナショナル麻布や明治屋などのグローサリーショップによく行きます。自宅から近いので、散歩がてらに出かけるんです。上質なハーブティや海外仕様のものなど、気になった品をちょこっと買ったりします。最近、明治屋で買う豚こま切れ肉が、普通のスーパーで買う豚ロースよりおいしいことに気づきました。豚そのもののクオリティが高いのか、こま切れ肉がおいしいんです。
そうはいっても、高級な店ですべて買いそろえるのは金銭的に大変です。高価な服は、自分で洗濯できないのも難点ですし。そう考えると、暮らし向きのすべてをアップグレードするというより、気分やお財布の状況によって、普通のスーパーやファストファッションの店などと使い分けるようにしています。そして時々、高級グローサリーショップで気になったものを1個だけ買う。これが楽しいですね。
─散歩がてら見つけたおもしろい店などあれば教えてください。
広尾商店街には新しい店がどんどんオープンしていて、興味深いです。「AND THE FRIET(アンド・ザ・フリット)」というフレンチフライ専門店は …