9月4日、東京国際フォーラムにて開催した宣伝会議「販促・集客メディアフォーラム2014」では、シック・ジャパン×『進撃の巨人』のキャンペーンについて、ブランド側、コンテンツ側の両者が登壇し、講演を行った。ここではその内容を抄録する。
(左)シック・ジャパンマ ーケティング本部 マーケティング マネジャー 吉沢直大氏
(右)講談社 ライツ事業局 ライツ企画部 部次長 立石謙介氏
巨人よりリヴァイを起用すると商品が動く!?
─シック・ジャパンのキャンペーンでは動画が346万回試聴され話題を呼びました。
吉沢▶ 『進撃の巨人』では、人類を襲う巨人に主人公らが立ち向かっていきますが、キャンペーン動画は、巨人はひげを剃って爽快になりたかっただけというパロディにし、シェービング商品の爽快さを伝えました。SNSではポジティブな評価をいただき、売り場の拡大にもつながりました。
立石▶ この動画は既存のアニメシーンを切り取って構成されていますが、作成には声優さんのスケジュール取りから映像編集を含め、大変な手間がかかります。それでも挑戦し、高いクオリティを保ったからこそ、多くの反響につながったのだと思います。
─『進撃の巨人』の舞台は巨人が人類を捕食する世界。タイアップする側も勇気がいったのでは。
立石▶ アニメ化前から企業へタイアップ提案をしていましたが、当時は現場の担当者が気に入っても上に通らない。アニメの放映で女性ファンが増え…
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