ゆっくり配達してほしいワタシ
4月からトラックドライバーの時間外労働が制限される「2024年問題」。一方でユーザーは「ゆっくり配送」を選択するなど、社会の変化に共鳴するように、人々の意識もいい方向へ変化するかも。
「買う」5秒前2
それは、たった10分で本格的生麺ができる魔法の機械。10分なら、人は“エントリー時間”として独占を許すのだ。
イラスト:高田真弓
情報デザインの権威、リチャード・S・ワーマンは名著『情報選択の時代』の中で、こんなことを言っている。「毎週発行される1冊のニューヨークタイムズには、17世紀の英国を生きた平均的な人が、一生の間に出会うよりもたくさんの情報がつまっている」。
そう、現代人は情報の洪水の中で生きている。買いものひとつとっても膨大な選択肢がある。とはいえ、人が使える時間は昔と変わらず1日24時間。商品を売る側にしてみれば、その選択肢に入れてもらうだけでも大変だ。それは、限られたスペースのコンビニの棚に商品を置いてもらうようなものである。
例えば今、テレビ界は「ドラマ冬の時代」と呼ばれ ...