約1.5億リーチを獲得した メルカリ「ウチの実家」の企画書
話題のキャンペーン、店頭施策などを実現した企画書の実物を毎月1本ずつ公開します。
マル秘公開 これがプロの企画書だ!
サイバーエージェント インターネット広告事業本部 チーフアカウントプランナー 北本 充氏
2009年4月サイバーエージェントに入社。インターネット広告事業本部のクリエイティブ・テクノロジー局に配属。同局立ち上げのタイミングで、デジタルを基軸としたコミュニケーションプランニングを強みに、化粧品/ゲーム/人材会社など幅広いクライアントを担当。「記憶に刻まれるコミュニケーション創りからのビジネス貢献」をポリシーに従事。
本ご提案の前に、今一度「課題」の確認をさせてください。昨年は「スマホ×アニメ×街をテーマにしたO2Oソリューション」により課題解決を目指しましたが、今年に関しても引き続き同様の課題解決の実現に向けた企画をお持ちしました。まったく別の切り口の企画ではなく、昨年実際に「若年層を動かすことができた要素」を引き継いだコミュニケーションの方向性を考えております。
昨年実施をした「あの花 Smile Check-in」では、秩父が舞台であるアニメコンテンツを利用し、「再放送や劇場版公開の波」と「アニメツーリズムのトレンド」をかけ合わせたコミュニケーションを展開しました。結果、実際に若年層をリアルに動かすことに成功。ソーシャル、ニュースメディアでも非常に話題になりました。興味対象外である場所でも強い目的が備われば、若年層も秩父へ来ることを証明できたかと思います。ターゲットの興味関心に沿った「目的づくり」が引き続き重要になります。
図にしますと、実現できたことはこうなるかと思います。ツイッターなどのボイスを調査したところ、若年層が秩父に来るばかりか、体験したことを友人にシェアするユーザーも多く、「秩父に行ってみたい」というモチベーション拡大に寄与したと考えられます。さらに、複数人と夏の一日を共に過ごす、長く記憶に残る体験をしたことが、西武鉄道に対するポジティブなイメージづくりにもつながりました。
引き続き「アニメの新しい楽しみ方」と「秩父小旅行」をクロスさせたコミュニケーションは継続させるべきだと考えます。アニメファンは決して家でアニメを見るだけではなく、「ライブ」「イベント」への参加など、外に出ることも多いため引き続き彼らをターゲットとします。ただし、『あの花』の継続ではなく、別コンテンツでのコミュニケーションづくりを考えました。毎年スポットで施策を打つのではなく「毎年の恒例イベント」として定着させ、秩父への誘致サイクルの強化を目指したいと考えています。
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