クレジットカードの購入履歴などから、クーポン配信先のターゲティングを行う「カード・リンクド・オファー(CLO)」が日本でも普及しはじめた。連携させたカードで特典を付与した商品を購入すれば、自動的に割引などが受けられ、クーポンなどを店頭で見せる必要がないのが特徴だ。カードの会員情報や購買履歴に基づき、消費者の趣味・嗜好にパーソナライズした特典を配信できるため、効果の高い送客手法として視線が集まっている。

野村総合研究所がセディナと共同で行う「カード・リンクド・オファー」実証実験のためのアプリ(イメージ)。カード会員からモニターを集めている。
位置情報や日時など多様な指定条件
「カード・リンクド・オファー(CLO)」は米国で2008年ごろに登場した手法。クレジットカードの利用履歴などから、消費者の趣味・嗜好に合わせてクーポンなどを配信し、カード決済で自動的に特典を適用する仕組みで、現在では100社以上の金融機関と、40万以上の小売店、1億5000万人以上の利用者がいるという。
野村総合研究所(NRI)は、三井住友フィナンシャル傘下のセディナと共同で、CLOの実証実験を始める。モニター会員から集めた属性情報やクレジットカード利用履歴を…
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