ノウハウ(1)
店頭にかざれるアイテムでブランド訴求
竹鶴アンバサダープログラムに登録したバーテンダーたちに、フォトフレームや、パブミラーといったオリジナルの限定アイテムを進呈。店舗に置いてもらうことで竹鶴のブランドを来店客に訴求する役割も担っている。
アルコール飲料のように嗜好性の強い商品において、商品を選んでもらうには、選ぶきっかけをつくることが必要である。
アサヒビールが販売するウイスキーブランド「竹鶴」も例外ではなく、同社では、普段「竹鶴」に馴染みのない人たちにも飲んでもらうためのきっかけづくりが必要と考えていた。
そこで、「竹鶴」の主な購買チャネルであり、消費者に一番近い距離で商品を勧めてくれるバーの人たちを対象に、「竹鶴アンバサダープログラム」を2012年より実施。彼らに「竹鶴」をより深く理解してもらい、店に訪れる客にブランドの魅力や商品ストーリーを伝えてもらうことで、ひとりでも多くの客にファンになってもらうことを目的とした。
竹鶴アンバサダープログラムの参加者は、会員として、会員専用ウェブサイトでのセミナー受講や、キャンペーン・フェアといった行事に1年を通して参加する。初年度は、営業が全国の店舗を回り直接勧誘し800人ほどの応募が集まった。1年の間には数回ニュースレターを送り、途中でやめてしまう人がでないよう情報を発信していった。
また、年間でプログラムに参加した人には、会員としての活動をレポートとして提出してもらい、「飲み方提案」「コミュニケーション方法」「店内演出」といった審査項目から、より竹鶴に理解や知識、想いを持った上位20人を「竹鶴アンバサダー・オブ・ザ・イヤー」に認定。サイト等で“竹鶴伝道師”がいる店として紹介し、副賞としてニッカウヰスキー余市蒸留所での1泊2日のマイウイスキーづくり体験に招待した。
さらに、「竹鶴アンバサダー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた20人の中から ...