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販促担当者が知っておくべき「カンヌライオンズ2014」レビュー

08年リーマンショックに反撃した 買い控え時に負けないアイデア

2008年から09年にかけ、リーマン・ショックを発端として世界に不況の嵐が渦巻いた。そうしたピンチこそ、クリエイティブの力が光るとき。消費者の買い控えをいかに乗り越えていったか。当時のカンヌライオンズ受賞作の中から、今年プロモ&アクティベーション部門の審査員を務めた高野文隆氏にピックアップしてもらった。

スズキ「The Suzuki Gas Station」/デンマーク,2008年
自動車メーカーのスズキは2008年、デンマークでのプロモーションで、ガソリンスタンドを1日限定でオープン。ガソリン代も平均価格より30%オフして販売した。担当した広告会社Robert/Boisen&Like-mindedによると、開店前から長蛇の列ができ、終了時には来店客を帰すのに一苦労だったという。「カンヌライオンズ2009」プロモ部門(当時)で、銅賞を獲得。

新型車売り上げ12.5%増スズキのガソリンスタンド

2014年現在も高騰が続くガソリン。暑いさなかでも、給油の度に、懐がヒンヤリとしていくようだ。不況に見舞われた08年当時も、現代に劣らない痛手だったはずだ。

そんな経済環境下で、自動車メーカーのスズキはデンマークで、どうすれば、新型小型車3車種の売り上げが伸び、小型車カテゴリーのメジャーブランドに成長させられるか、と頭を悩ませていた。そこにプロモーションアイデアを提示したのは、コペンハーゲンにある広告会社Robert/Boisen & Like-minded。古いクルマから燃費効率のいいスズキ車に乗り換えれば、結局は家計にやさしい、というメッセージを軸にプランニングを進めた。

彼らが実施したのは、普通のガソリンスタンドをスズキのブランドロゴやブランドカラーで改装してしまうという企画。さらに、そのガソリンスタンドでは...

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