メインターゲットである13~19歳の飲用頻度が低下傾向にあったファンタ。巻き返しを図るべく、3月~6月にかけてパッケージを起点とした「謎解き」キャンペーンを実施。ソーシャルメディアやテレビCM、雑誌、交通広告なども活用して多面的に展開した。結果、購入者数や1人当たり個数は各年代で増加。見事セールスに寄与した。
各メディアのプロモーションスケジュールの全容は、販促会議6月号の電子ブックで、ご確認いただけます。
<分析の軸と詳細>新規飲用者と飲用頻度は増えたか?
新規者の取り込み状況と、購入率、1人当たり購入個数から検証する。
日本コカ・コーラは、炭酸飲料「ファンタ」ブランドの新規飲用者を取り込み、また、既存飲用者の飲用頻度を高めるため、3月下旬~6月中旬まで「謎解き」をフックとしたキャンペーンを実施した。起用したのはビジュアル系エアーバンド「ゴールデンボンバー」。2013年度著作物使用料の分配額トップに輝き、カラオケなどで若年層に人気のグループだ。
ウェブサイトや雑誌広告、交通広告などに「暗号」を掲出。パッケージ記載のシリアルナンバーをサイトで入力するとヒントが分かる。正解者には抽選でカラオケの無料クーポンなどをプレゼントした。
テレビCMや、無料通話・チャットアプリ「LINE」で使えるスタンプを無料配信して認知度を高めた結果、3月24日~5月11日の期間で、購入率はすべての世代が前年同期比二ケタ増。ターゲットの20歳以下は23.2%増、親の世代となる40~50代では30%を超えた。
新規者(集計前11週間に「ファンタオレンジ」「同グレープ」の購入のない客)で見ても ...。