大人向け音楽教室「EYS音楽教室」を運営するEYS-STYLE。入会時に楽器プレゼント、顧客の嗜好に合わせたレッスンなど従来の音楽教室とは異なる施策を取り入れ、会員のバンド活動や交流イベントを重視。音楽教室を入り口にコミュニティづくりを行い、コミュニティのビジネス化を狙う。現在5カ所ある直営教室で求められている現場力とは。
EYS-STYLE 代表取締役社長 吉岡秀和氏
京都大学経済学部卒業。介護ベンチャー立ち上げを経て、戦略系コンサルティングファームのA.T.カーニー入社。通信・消費財・金融業界の戦略立案に従事。その後、インヴィニオに移籍し、人材開発プログラムの提供を行う。2007年コンコードエグゼクティブグループの創業に参画し、代表取締役に就任。08年にYoko-ChinBandをベースにEYS-STYLEを設立。現在に至る。
貴社にとっての現場力とは何でしょうか?
EYS音楽教室では二つのビジョンを掲げています。その実現に向けたチャレンジを続けている最中です。
一つ目は「Enjoy Your Sound」。お客さまが音楽教室に通う動機は「結婚式までにこの曲を弾けるようになりたい」「映画『スウィングガールズ』のようにバンドでジャズをやってみたい」など、一人ひとり異なるもの。レッスンを受けることが目的ではありません。
しかし、これまでの音楽教室は、講師が決まったカリキュラムを生徒に一方的に教えるものが一般的で、レッスンの提供自体がゴールになりがちでした。
そこでEYS音楽教室では、お客さまの実現したいゴールに合わせてレッスンをアレンジしています。講師に音楽を教えてもらう場ではなく、音楽を楽しんでもらう場にしていくことを重視しています。
もう一つのビジョンは ...