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著者インタビュー

潜在ニーズを発見し、ヒット企画へ飛躍させる

『ヒットの正体 "そうそう、それが欲しかった" ─1億人を動かす「潜在ニーズ」の見つけ方』
山本康博著 日本実業出版社 刊 1500円+税

野菜ジュースの常識を変えた「充実野菜」や、最後発で参入しヒットした缶コーヒー「ルーツ」など、数々のヒット商品を世に送り出してきた著者が、潜在ニーズを見つけ、ヒット商品を生み出すためのノウハウを、実体験をもとに余すことなく明かした1冊。

潜在ニーズを引き出すにはまず「文句」を聞け

「そうそう、こういうのが欲しかったんだ!」と心から思えるような潜在ニーズをとらえたヒット商品が、ここ最近日本で生み出されていない、と感じています。原因の一つは、メーカー企業にマーケターを育てる環境が整っていないから。ジョブロテーションが激しく、部署を転々としているようでは、ヒット商品を生み出すノウハウもたまっていきません。そんな現状に喝を入れるため、これまで私が28年間マーケター畑で培ってきたノウハウを全て注ぎ込んだのが『ヒットの正体』です。

では、潜在ニーズをどうやって見つけヒット商品を生み出せばいいのでしょうか。特別な才能や莫大な予算は必要条件ではありません。潜在ニーズを発見するために、まずやるべきことは、文句を聞くことです。

「せっかくお金を払ったのに…」といった文句は、「期待していたのに、満たされなかった」という顧客の本音の表れ。人ごとのように話す「不満」とは異なるのがポイントです。その商品が好きだから出てくる文句は、潜在ニーズにたどり着く道しるべとなります。例えば、生活者にインタビューする際も「今日は『いいこと』は言わずに、文句だけ言ってください」と宣言しておくのもいいでしょう。

文句から潜在ニーズを見つけ出すには、文句と文句をくっつける手法を使います。例えば ...

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