生きられる長さを「寿命」、介護や医療を日常的には必要としない期間を「健康寿命」と呼ぶが、「生活寿命」とは、体力の衰えばかりではなく他人の目が気になるなどの理由である生活行動ができなくなったり、したくなくなったりする年齢を指す。年齢が上がるにつれ、どのような行動を「もう面倒だ」と感じるようになるのか。その指標となる「生活寿命」調査を、シニア向けの集客アイデアを広げるために活用してみよう。
「面倒、億劫」の本音を読み解き集客アイデアのヒントに
年齢を重ねるにつれ、できなくなること、面倒になることがある。その要因は、体力的な衰えだけではない。子どもの独立をはじめ家族関係が変わったり、仕事をリタイアして生活習慣が変化したり、経済的な理由や嗜好の変化など、さまざまな要因が絡みあう。そうした年齢による生活者の移り変わりをとらえる指標として、博報堂生活総合研究所が打ち出したのが「生活寿命」だ。ある生活行動ができない、したくなくなる年齢を、その行動の「生活寿命」と名づけた。
例えば50才は ...
あと87%