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ネット通販で成功するための8要素
ECサイトに一度訪れた人を引きつけて離さない、長めの文章でも最後まで読んでもらい、一発で説得する......。そんな商品コピーの書き方を解説。「タイトル」「リード」「本文」を書く前におさえておきたいポイントや、コピーの改善事例を紹介する。
商品コピーを最後まで読ませるテクニック
1. 読み手がスムーズに読み進められるように、難解なコトバや凝った表現は使わない。
2. 読み手の興味を途切らせないように、情報(ライバル品との差異など)の構成を強い順番で組み立てる。
3. 究極の〜、画期的な〜、スゴい!〜なのである...など、強調する語句や語尾を乱用しない(使うときは本当にスゴい時だけ!)。
4. 商品メリットは、論理的な説明の後に、購入後のハッピーなシーンの描写でダメ押しする。同じ内容の要素をページのあちこちに散らばせない。
5. 商品の小さなデメリットは正直に書く(大きなデメリットがあるなら、その商品はそもそも売らないはず)。
ネットでもカタログでも売れるコピーの本質は同じ
現状、ネット上での買い物は「検索買い」が主流。欲しい物を検索マドに打ち込んで、ヒットしたページの中から、好きなメーカーの物を探す。デザインを探す。あるいは、どの店なら安く買えるかを探す。さらに、ネットの情報は膨大なので、探す側は次から次へとサイトを渡り歩く。やっと気になる物を見つけても買い物カゴにキープして、今度はレビューを読んで評判を確かめる。それでも「もっと良い商品があるに違いない!」と、さらに別サイトへ出かけて行ってしまう......そんなイメージだろうか。
そこで売る側は、商品ページに長いコピーをつづっても読んでくれないとばかりに、商品メリットを表す短いフレーズを写真のまわりにペタペタと羅列するようなページを作りがちだ。
本来、そうした「切り貼り型」のデザインが有利なのは、価格訴求型の商品や、求めるメーカーや型番まで決まっている「指名買い」のケースで、そもそも、そうした商品はコピーで売ろうと考えるより、SEOやキーワード広告の対策に労力やコストを注いだ方が有効だ。
でも現実には、価格訴求商品も指名買いされにくい商品も区別なく、ほとんどが切り貼り型のパターンで作られている。
確かにECサイトは、画面で見えるページ範囲が限られているためスクロールが欠かせないなど、紙上とは違ったデザイン面での配慮が必要だが、そのせいでセンテンスを切り刻んで、断片的なワードばかりになってしまったら、訪問者の心をつかむコピーなどつくれない。
価格訴求品など一部の商品を除けば、ほとんどの商品はコピーの力でもっと売り上げを伸ばせる!コピー作法にネット特有のセオリーはない!強いコピーならカタログでもネットでも売れる!こうした前提のもと、この稿では少し長めの文章で、読み手(顧客)を説得していく商品コピーの書き方について考えたい。
長い文章を読ませるテクニックは、雑誌に学ぶことができる。記事の多くは見出しからリード、そして本文へ流れるつくりになっている。雑誌の読者は、最初に目に入ったビジュアル(メイン写真など)とタイトルを0コンマ数秒くらいで認識した後、リードをサッと見て、その長い記事につきあうかどうか?を決めるそうだ。
ECサイトの商品ページも原理は同じ。プロローグを上手につくって誘導すれば、訪問者はちゃんと付き合ってくれる。