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ファミリーレストラン業界のプロモーション(前編)

くらコーポレーション/ステーキのどん

アベノミクスの影響もあり、好調な業績が伝えられるファミリーレストラン業界。その一方で、店舗数の増加や、業態の垣根を超えたサービス合戦により、競争はますます激しくなっている。従来から活用されているクーポン施策のほか、「その店でしかできない体験や魅力」を発信することで話題喚起を図るなど、各社が来店誘引に工夫を凝らしている。(取材・文 前田はるみ)

新たな集客手法を模索するファミレス業界

ファミリーレストランの業績が好調だ。日本フードサービス協会によると、協会会員約200社のうち、ファミリーレストランの売り上げは前年比3.3%増となり、2年連続で増えている。

店舗への集客は、いまもクーポンによる割引が広く使われているが、費用対効果を考えた活用法を意識したり、別の集客策を模索したりする動きが顕著になっているようだ。また、ファミリーという幅広い層に効果的にアプローチするための媒体選択も重要になっている。従来のテレビCMや新聞広告、折込広告などに加えて、ネットでの口コミ拡散を狙ったSNS施策や、メディア露出による話題喚起を意図したPR施策などと組み合わせるケースも増えている。

今回は、ファミリーレストラン業態から、回転寿司、ステーキハウス、長崎ちゃんぽん専門店を取り上げ、プロモーションの取り組みを紹介する。

オールターゲットに響く表現や訴求方法を追求する
くらコーポレーション

    商品POP

    115_01.jpg

    モノトーン調の下地をベースに商品のシズル感を表現し、商品を引き立てることを意識。

    115_02.jpg

    女性や子どもが親しみを感じやすいよう、ポップなイラストやフォントを使用している。
    同社オリジナルキャラクター「回転むてん丸」も登場(左)。

全国で328店舗を展開する「くら寿司」は、食材に化学調味料や人工保存料などの添加物を一切使わず、素材そのものの味を強みにしてきた回転寿司チェーン。最近は、多様化する食の嗜好に合わせて強化した、ラーメンやコーヒーなどのサイドメニューが好調で、客単価や売り上げを押し上げている。

ファミリー向けの外食チェーンとして、同社が販促施策において重視するのは、性別問わずあらゆる世代に受け入れられる表現や訴求方法である。例えば店内で回転する商品に付けるPOPでは、女性や子どもにも商品を手に取ってもらいやすいよう、ポップなイラストやフォントを活用することも多い。くらコーポレーション 経営戦略本部広報宣伝部マネージャーの中山 圭氏は、「男性が担当すると、どうしても男性が好むデザインに偏りがち。女性社員の視点も生かすことで、幅広い客層の興味を引く表現や施策を心がけています」と話す。

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