飲食店の商売は、競争激化や消費者の懐事情もあり、以前より厳しい状況が続いている。そうした中で、4年間で4業態の飲食ブランド店(合わせて9店舗)を事業展開しているのがフードサービスのベンチャー企業、ダイニングエッジインターナショナル(本社・東京都台東区)である。オリジナルブランドの自社直営店舗(本部)と成長する飲食フランチャイズチェーンの加盟店に参加。積極的な飲食新業態の開発に取り組む同社の事業展開の後半をレポートする。
前回「第1回:新業態、新ブランドの飲食店を積極的に打ち出す」
第2回 顧客ニーズを現場で把握、成長ブランドに育成
ダイニングエッジインターナショナル 新業態「がブリチキン。」
名古屋地区で2011年2月オープン以来、5店舗を展開する新業態「がブリチキン。」が東京(東京都杉並区高円寺)に初進出。屋号が「骨付鳥、からあげ、ハイボール、がブリチキン」で、何を専門にする店かが分かりやすく、インパクトがある。小規模のバル業態をベースに商品と空間に特徴を持つ、注目の飲食店。
プレオープンで顧客ニーズの掌握を重視
前月で伝えた通り、ダイニングエッジインターナショナルは飲食新業態の開発に積極的に取り組んでおり、業態ごとに明確な戦略を持って動いている。現在、4業態で9店舗を展開してまだ4年間の運営経験しかないが、現場の声を重視し、顧客のニーズにも絶えずアンテナを張り、商品(メニュー)開発にも日々取り組んでいる。
新業態の一つである創作韓国料理店「ゴールデンキッチン」(東京・八王子)は14年2月に開業したばかり。FC本部「ゴールデンタイムス」(福岡と六本木)と提携し、東日本エリア本部の役割を持つ。
同社の升本甲一社長は「韓国風の創作料理店ですが、和風ダシをベースに日本人の好みに合う、おいしい深みのあるメニュー、商品力のある業態です。主力のターゲットは20代後半から30代前半の女性、それに続くのが、店舗から大学が近いこともあり、学生です」と話す。