アプリを開くと、地図が出てくる。タクシーに乗りたい場所を地図上で選ぶと、注文画面が出てくる。どの会社の何番のタクシーが来るかを把握することができる。
「急いでいる時に限って、タクシーがつかまらない」というのは、社会人ならば一度や二度は経験があるはず。得意先での商談に、もはや電車では間に合わないという時に限って、目の前の道にタクシーが全く通らないものなのだ。
しかし、スマホがあれば、そうしたピンチの時にも頼りになる。「スマホ de タッくん」というアプリは、スマホの位置情報を測位し、乗車したい場所を指定すると、その場にタクシーが配車されるというもの。画面上で配車の注文を行うと、最寄りのタクシーを検索後、配車されるタクシー会社名、ドアや窓、行灯の下に記載されている無線番号を教えてくれる。あとは、それを目印にタクシーに乗ればいい。
これまでも一部のタクシー会社が独自に同様のサービスを提供していたが、「スマホ de タッくん」は一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会が音頭をとって開発をしたため、複数のタクシー会社が参入し、台数が多いのが特長だ。東京23区及び武蔵野市・三鷹市を対象エリアとして、サービス開始時は約6500台、2014年4月には約9200台まで拡大するという。
実はこうした配車アプリは、アメリカを発祥とする「UBER」やイギリス発の「HAILO」など海外で先に普及していた。UBERは、最寄りのハイヤーがどこを走っているかをスマホの地図で確認できるのが特長。運転手の顔写真や、利用者からの評価、車種なども確認ができる。「せっかく乗るなら、ちょっと待ってもいいから評価の良いドライバーで」という選び方ができるわけだ。