飲食店の商売は競争激化、消費者の懐事情もあり、以前より厳しい状況が続いている。そうした中で、4年間で4業態の飲食ブランド店(合わせて9店舗)を事業展開しているのがフードサービスベンチャー企業、ダイニングエッジインターナショナル(本社・東京都台東区)である。オリジナルブランドの自社直営店舗(本部)と成長する飲食フランチャイズチェーンの加盟店に参加。積極的な飲食新業態の開発に取り組む同社の事業展開を2回に分けてレポートする。
第1回:新業態、新ブランドの飲食店を積極的に打ち出す
ダイニングエッジインターナショナル 新業態「がブリチキン。」
名古屋地区で2011年2月オープン以来、5店舗を展開する新業態「がブリチキン。」が東京(東京都杉並区高円寺)に初進出。屋号が「骨付鳥、からあげ、ハイボール、がブリチキン」で、何を専門にする店かが分かりやすく、インパクトがある。小規模のバル業態をベースに商品と空間に特徴を持つ、注目の飲食店。
オリジナルブランドの直営店からFC加盟店までの新業態
繁盛する飲食店を経営するのは簡単なことではない。この業界は浮き沈みが激しく、一定の市場のパイ争いが経営に大きく影響しているのが現実だ。そういう中でフードサービスベンチャー企業であるダイニングエッジインターナショナルは、教育事業のフランチャイズ企業の事業部として2010年の外食事業を開始、この4年間で4業態の飲食ブランドを立ち上げ、13年4月にFCE エデュケーションの100%子会社として設立する。
同社が最初に立ち上げたのは和風居酒屋。当初は他のFCチェーンの加盟店として出店し、2013年9月にオリジナルブランドへと屋号を変更し展開する。現在は、「新橋うまいもん酒場 楽が気新橋本店」、「完全個室空間 楽が気上野総本店」、「お気軽酒蔵 喜が楽新橋本店」の3店舗を展開する。このシリーズの店は和風居酒屋で、もつ鍋とちぢみが看板メニュー。代表取締役社長の升本甲一氏は「ネットでの販促に力を入れています。ただし、やるべきことを当たり前にやることが大事です。韓国風だがイタリアンテイストに仕上げる特色のあるもつ鍋を全面に打ち出して販促しています」と話す。
次の業態は「串カツ田中」。この業態は50 店舗以上展開しているチェーンの加盟店として事業参加している。12年7月に「串カツ田中木場店」を皮切りに、西葛西、両国、川口に出店。