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お年玉で再来店を促す「コッペパンの元祖」マルジュー

マルジュー 代表取締役社長 伊東正浩氏

企業が売り上げを高め、顧客を拡大――その過程にはいつでも販売の現場を大切にする社長の知恵が生きている。本連載では、販売の現場から次々とユニークなプロモーションを生みだす成長企業の経営陣を紹介。その販促の考え方を取り組み方とともに紹介する。
取材・文 上妻英夫(KIプレス)/経済ジャーナリスト メルマガ「いま、売れる方法はこれだ!『上妻英夫の販促大学』」

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「これからの外食企業は地域に根ざしたナンバーワンしか生き残れない」と語る、代表取締役社長の伊東正浩氏

“コッペパンの元祖”といわれる丸十ベーカリー

外食産業の競争はますます激しく、厳しい状況を迎えている。アベノミクスで景気が上向きと言われるが、消費者の懐事情は良くなっているという実感がない。さらに消費増税を控えて消費者の多くは節約傾向が続いている。そういう中で、地域密着型で成長を続けている飲食企業が、ベーカリーと居酒屋の業態で売り上げを伸ばし勢いのあるマルジュー(本社・東京都板橋区)である。

同社は手づくりのパンで創業してから62年、ベーカリーショップとベーカリーカフェ、さらに飲食業のFCビジネスで居酒屋、ファストフード、中華料理店など18店舗を運営する中堅の外食企業だ。常に時代のニーズを把握し、集客力を維持しながら成長している。前述のように外食企業を取り巻く環境が厳しい中でも売り上げを伸ばし、従業員502名(正社員110名+パート・アルバイト)で年間売上は24億6000万円だ。日本における老舗ベーカリーといえば、酒粕あんぱんの木村屋総本店、クリームパンの本郷東大赤門前の中村屋、カレーパンの深川・カトレアが有名。そして、丸十ぱん屋(東京下谷黒門町)も創業100年の老舗である。

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