脳の可視化(のうのかしか)
脳を計測する技術・機器を使って、認知、情動、記憶などを司る脳のどの部分が活性化しているのかを明らかにすること。医療分野はもちろん、マーケティング分野など、さまざまな分野への応用が期待されている。
従来見えなかった消費者の本音を脳の反応で明らかに
近年、脳の活動を測定する各種計測機器・技術が進歩してきたことで、脳のどこの部分が活性化しているかで、物事を認知・記憶しているかなどが可視化されるようになってきた。脳の可視化が日常生活の近いところでもできるようになってきたことを受けて、それを消費者の嗜好などを知るためのマーケティング活動に応用する「ニューロマーケティング」も注目されている。
中でも期待されているのが、マーケティングリサーチの分野だ。脳の可視化を応用したリサーチサービスも手掛ける、インテージ マーケティングイノベーション本部 開発ユニット リサーチソリューション開発部 部長の三浦ふみ氏は「従来の、調査票を用いた定量調査やグループインタビューなどの定性調査では『生活者の本音が聞けていないのでは?』『言語化しにくい感覚を取りこぼしているのでは?』といった疑問があった。それらを解消する手法として、脳の可視化のリサーチ応用が注目されている。これにより、従来では見えなかった生活者の『潜在意識』を把握できるようになることが大きい」と話す。
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