消費をリードする東京で働く女性たちは、いま何に関心を寄せているのか。東京女子をターゲットに、ウェブサイトで情報を発信しながら、都内でさまざまな「予約サービス」や「女子会イベント」を仕掛けている「オズモール」の荒武祐子編集長が、20~40歳首都圏在住女性たちのココロをつかむキーワードを紹介する。
2013年11月、500人の東京女子を招いた巨大女子会を「オズモール」が主催し、「NEXT TOKYO GIRLS TREND ~2014年にヒットしそうな11のキーワード~」を発表。彼ギフトや機能派リップ、昭和系彼女にガチ恋アイドルと気になるキーワードが並んだ。
ひとり時間を楽しめるサービス
2014年、女性のココロをつかむ一つ目のキーワードは「ひとり時間の共有」。ライフスタイルが似ていた同年代女性グループは、20代後半頃からシングル・DINKS・ママと、時間とお金の使い方に違いが出てくる。今までの友達と時間を合わせることも、新しい友達をつくるのも難しい。そこで女性が「ひとり時間」を楽しめるサービスが注目されている。13年にオープンした「オーテモリ」は、その好例。カウンターテーブルが目立つレストランが多く、大手町近隣で働く女性の「ひとりでもごちそうを食べたい」という欲望を応援している。「オズモール」が主催のイベントやツアーでも「女子1名参加」が人気だ。「伊勢神宮+熊野三山世界遺産ウォーク女子旅」は9万6000円にもかかわらず76名の応募があった。「ひとり時間+周りもひとり=ひとり時間を共有できる相手に出会える」。この図式が成り立つサービスは14年もヒットを生みそうだ。