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2014年に効果的な販促・集客策

GMS・スーパーの2014販促予測、「PBの二極化」と「オムニチャネル化」が鍵

流通ジャーナリスト 西川立一

PBが2極化 品質志向と低価格化

イオンリカー自由が丘店

「イオンリカー自由が丘店」の様子。タッチパネルが搭載されたテーブルタブレット上にワインボトルを置くと、瓶底に貼られたタグ情報に反応し、ワインの情報やワインに合う料理レシピなどが表示される。

アベノミクス効果による資産効果で、高額品を中心に個人消費も上向くなど、明るい兆しが見え始めた2013年。日常生活品を中心とするスーパーはまだ全面的にその恩恵を受けるに至っていないものの、まだら模様だが全体的に浮上する兆しが見え始めた。しかし、14年4月1日からの消費増税で、その流れに水を差す懸念があり、14年は増税前の駆け込み需要の取り込みと、その後の売り上げ落ち込み防止対策に知恵を絞ることになろう。

今回は消費税還元セールが禁止されることから、それに変わるポイント還元や割引セールなどの何らかの販促策が実施されよう。消費税の表示を巡っても、増税による消費者が抱く割高感を少しでも緩和するために、13年10月から17年3月まで特例で税抜き表示が認められたことから、税抜き表示にしたり、税込みとの併記でも税抜きを強調するなど、涙ぐましい対応も行われようとしている。

消費増税だけではなく、業界を取り巻く環境は出店過剰と価格競争で依然として厳しい環境で、この傾向は14年も引き続き変わることはない。そうした中にあって、取り組みを強めているのがPB(プライベートブランド・自主企画商品)。

数年前は価格志向が強く、メーカーが手がけるNB(ナショナルブランド)の2、3割安の低価格を目指していたが、ここに来て潮目が変わり、価格だけではなくクオリティを目指す流れも強まってきた。

セブン&アイ・ホールディングスは、「セブンプレミアム」よりワンランク上の「セブンゴールド」の開発に注力しており、13年4月に発売した「金の食パン」は通常のパンより2倍近い価格にもかかわらず大ヒット、10月にはロールパンも投入、15年度まで300SKUまで拡大させる。

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