レンタル・シェア文化を浸透させるためのブランディング (後編)
必要なときに必要なだけ利用できる経済性や合理性が支持され、広がりを見せているレンタル・シェアリングサービス。車からファッション、スペース、スキルまでさまざまなカテゴリーでサービスが生まれている。ただ、なんとなく存在は知っているものの、一歩を踏み出すには至っていない生活者が多いのも事実。成長過程のサービスの最新プロモーションを取材した。
業界別販売促進
SBI証券ウェブサイトのNISAのページ。「手数料実質0円」「豊富な取扱商品」の2大メリットを大きく打ち出している。
NISAおすすめの投資信託のコーナーでは、投資方針に応じた四つのタイプ別に紹介している。
五つの質問に答えるだけで自分に合った投信ポートフォリオをつくることができる。
口座を開設した人に抽選で賞品をプレゼントするキャンペーンの告知。コーチのオリジナルグッズなどインセンティブとして価値を感じてもらえる賞品を用意した。
SBI証券は、10月4日から、同社ウェブサイト上でNISAに適した商品や選び方などNISA口座の具体的な活用法について情報提供を始めた。SBI証券 経営企画部長の鈴木 建氏は、その狙いを次のように話す。
「来年1月のNISA取引開始日が迫り、具体的な銘柄選定や口座活用法を意識し始めた人もいらっしゃいます。あるいは未だNISAでの投資イメージが湧かずに、口座開設の申し込みを決めかねている人もいるでしょう。そういう人たちに向けて、NISAの活用法を具体的にイメージできるような情報提供が必要だと考えました」
NISAは、投資未経験者はもちろん、投資経験者にとっても新しい制度である。誰にとっても分かりやすく役立つコンテンツになるよう、国内株式、投資信託、外国株式の三つの切り口でおすすめ商品を提案している。
国内株式は、銘柄の検索方法に焦点を当て、銘柄選びのポイントや同社が提供する検索ツールを紹介。投資信託では、同社が取り扱う約1430本の投資信託からNISAに適した商品を51本選び、利用者の投資方針に応じて四つのタイプ別に紹介している。またこれとは別に、いくつかの簡単な質問に答えるだけで、自分に合った投資信託やポートフォリオを検討できるコンテンツを用意した。さらに外国株式では、「コストが割安」で「投資対象が分かりやすい」ことを基準として、長期分散投資に適した海外ETF6銘柄を推薦している。
特に投資信託については、「1430本という膨大な数の中から、お客さまのニーズに合わせて選んでいただけるのが我々ネット証券の利点。とはいえ、初心者の方が自分で選ぶのは大変です。お客さま自身の商品選びをイメージしやすいような、かつ押しつけにならない情報提供を意識しました」と鈴木氏は話す。