プロジェクトの全体像を紹介する特設サイト。雲への映像投影の様子が分かる動画や、プロジェクトにかかわった同社社員の声などを公開。
北海道・トマムで9月11日、雲海に鮮やかな映像が投影された。
これは、ダイキン工業が2012年1月に開始した「雲プロジェクト」の集大成として実施したもの。同プロジェクトはチームラボと共同で、ダイキンブランドの認知向上および、「空気のプロ」という企業イメージの醸成を目的に企画された。
「当社は企業キャラクター『ぴちょんくん』が生活者に浸透しているものの、空調事業の売上高が世界一であることなどはあまり知られていない。総合家電メーカーに比べればブランド認知もまだまだ。そこで、“雲への映像投影”という困難な挑戦を成功させることで高い技術力を発信し、『空気のプロ』というイメージを想起してもらいたいと考えた」と、同社 総務部広告宣伝グループ長の片山義丈氏。商品特性やスペックの情報を発信するだけでは商品訴求に終わってしまい、技術力の訴求には限界があると考え、「雲プロジェクト」を企画したという。
プロジェクトではまず、ダイキン工業のエアコン技術を応用し、人工的に雲の発生環境を再現した「雲生成装置」を独自開発。こうした設備や、広島と北海道での実験を経て、雲に映える映像の色や形、演出方法などを模索していった。
また、特に将来の顧客となりうる子どもの興味を喚起するため、同社のショールームに来場した子どもたちを中心に、雲に投影する絵を募集。9月の本番では、計50枚の絵が実際に雲に投影された。