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著者インタビュー

『バスガイド流プレゼン術』著者によるプレゼンの極意

伊藤誠一郎(ナレッジステーション 代表取締役/バスガイド研究家)

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『バスガイド流プレゼン術―天才ジョブズよりも身近な達人に学べ』
伊藤誠一郎著 阪急コミュニケーションズ 刊 1500円+税
バスガイドは旅の楽しさを伝える最高のプレゼンター。プレゼンは旅、聴き手は旅行客。こう考えれば、印象に残るプレゼンができると説く。プレゼンが苦手な人に向け、分かりやすいプレゼンを実践するための秘訣を、シンプルに解説。

バスガイドとプレゼンターの共通点

プレゼンテーションを成功させる秘訣は、プレゼンターがバスガイドになりきることです。旅を楽しく案内するバスガイドの役割には、プレゼンをする上で見習うべきポイントが凝縮されています。なぜバスガイドなのか。それはたまたま参加したバス旅行がきっかけでした。バスガイドの案内の素晴らしさに衝撃を受け、バスガイドはプレゼンターの最高のお手本だと気付いたのです。バスガイドとプレゼンターには共通点が多くあります。

まずバスの旅には、必ず目的地があります。そして到着するまでには、見どころとなるいくつかの観光スポットがあり、海の幸を堪能する、風景を満喫するといった旅のテーマが設定されています。従ってバスガイドも「何がテーマの旅か」「どこへ向かうか」「何が見どころか」を旅行客に案内します。こうした大きな流れがつかめると、旅行客は安心して旅を満喫できます。一方プレゼンにおいても「何についての話か」「結局何がいいたいのか」「重要なポイントは何か」という要素を聴き手に明確に伝える必要があります。これらが抜け落ちると、聴き手はプレゼンの趣旨が理解できません。「どこに連れて行かれるのか分からないバスには乗らない」とイメージすれば、プレゼンターの役割に自然と気づけます。

またバスガイドには、旅行客に旅を楽しんでもらう使命があります。バス旅行の主役は当然、旅を楽しむ旅行客。学生、子連れ、中高年の夫婦など、どんな客層であってもその状況を的確に捉え、旅行客に合わせて柔軟に対応する姿勢が求められます。これはプレゼンも全く同じ。どんな聴き手であるかを理解し、聴き手の目線に合わせて対応する姿勢が求められます。プレゼンの主役は、聴き手であり、プレゼンターは聴き手が満足して初めて、役割を果たせる案内役なのです。プレゼンで「いかに相手を説得するか」に意識を集中しすぎると、いつの間にか「自分」が主語になり、準備した内容を間違えないように言い切ることだけに一生懸命になってしまいます。これでは、旅行客の満足はそっちのけでバス旅行の案内をしているようなものなのです。

練習の重要性

私がプレゼンのセミナーや個別指導でお会いする方から「プレゼンの細かなテクニックを頭に詰め込んでも、なかなかできない」という悩みの声を聞きます。プレゼンを難しく考え過ぎていて「プレゼンとは○○だ!」という明確な答えをつかめていないのです。「バスガイドならどうプレゼンするか」とシンプルなイメージを持ってみてください。すると結局は分かりやすいプレゼンに結び付きます。

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