販売促進の専門メディア

消費増税への処方箋

企業主語の発信は受け入れられない!エクスペリエンス・マーケティングのすすめ

藤村正宏(フリーパレット集客施設研究所 主宰)

036_01.png

その商品は、どんな体験を与えてくれるのか。どんな問題を解決してくれるのか。そうした視点で商品のスペックではなく、「体験」や顧客の知りたいことを打ち出せば、商品の魅力が伝わりやすくなり、その結果、商品が売れるとコンサルタントの藤村正宏氏は言う。
「体験」を伝えることで商品の価値を高める手法を紹介する。

「モノ」を売るな!「体験」を売れ!

ソーシャルメディアやスマートフォン、動画で発信される情報は増殖し続け、マスメディアの時代は遥かかなたに過ぎ去り、今やソーシャルメディアの時代になった。生活者は多種多様のメディア、チャンネル、コミュニティから情報に接触し、自らも発信している。企業の広告や販促は、その膨大な情報の海の中に埋もれ、選ばれにくくなっている。

当然、マーケティングの考え方もその環境に合わせて変わっていかなければならない。もう従来のモノを売るというマーケティングでは、売れない時代になったのだ。もちろん、こんな時代でも、売れている店や行列のできる飲食店は確実に存在する。不景気だ、不況だと言われている時代に、繁盛しているところは何が違うのだろう。それは、「モノ」ではなく「体験」を売っているということ。その方法が「エクスペリエンス・マーケティング」である。

商品・サービスを提供されたお客さまが、どういう「体験」を手に入れることができるのか? そういう風に考えるのがエクスペリエンス・マーケティングの手法である。例えばあなたが夏の朝、風邪をひいたとしよう。昨晩エアコンを消し忘れてしまい、頭が痛くてのども痛い、身体がだるい。でも忙しくて仕事が休めない。ちょっと無理をして会社に行った。そして出社する前に会社の近所のドラッグストアに寄って、風邪薬を買おうとした。風邪薬の売り場にはたくさんの風邪薬があり、どれを買っていいのかが分からない。そんな時に、こんなPOPが付いていたらどうだろう?

あと70%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

消費増税への処方箋 の記事一覧

「+安心感」「+物語性」で新価値を提示する事例まとめ
「+特別感」「+不便の解消」で新価値を提示する事例まとめ
独自の「世界観」が価値を生み出すメカニズム
購入前から購入後まで、いかにデジタルによる「価値づけ」を行うべきか?
選ばれる店・商品になるための3ステップ
企業主語の発信は受け入れられない!エクスペリエンス・マーケティングのすすめ(この記事です)
商品やサービスの価値を高め、生活者が買いたくなる演出とは?(後編)
商品やサービスの価値を高め、生活者が買いたくなる演出とは?(前編)
各国の市場分析を進め、グローバルなお客さま満足創造へ
「こだわりマインド」が拡がり、本物選択志向の時代へ
デフレに慣らされた消費者たち。メリットを享受するには時間がかかる?
ハウスカードによるCRMと店頭コミュニケーションを強化、オンリーワンブランドへ
「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」に見る、価値を生むコラボの条件
外食業態に不可欠なのは、店長のコミュニケーション能力
生活者の3割超「消費増税に備えた、家計防衛策を考えている」
赤ちゃんの「抱っこひも」をペット愛好家にも!ズラしの手法で売る
コストカットされやすいカテゴリーを検証。2014年増税後の消費意欲はどうなる?

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する