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成果を出すSP チームのつくり方

強いSPチームの条件とマネジメント

林令一郎(東急エージェンシー)

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ユニクロのポップアップストア「UT POP-UP! TYO」では、1000種類以上、1万2000枚のTシャツを販売。来場者参加型企画も行い、大きな話題となった。

プロモーションキャンペーンやイベントで必要な業務は多岐にわたるため、専門家の集まったチームを組んで取り組むのが一般的だ。しかし、実際どのようなチームを組めば、施策の成果につながるのか。チームづくりの考え方や、チームでの業務の進め方について、数々のプロモーションを成功させてきたSPのプロに聞いた。

成果を出すSP チームづくりのポイント

1.どのようなプロが必要かを明確化し、構成員を集める

2.企画段階では、役割を超えてアイデアを出し合う

3.課題をなるべく具体的な"言葉"にして共有する

プロから聞いた"生の意見"が優れた企画を生む

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ekiatoへの集客を目的に、同会場を期間限定ビアホールとした「Shibuya BEER Terminal」は、開催決定から実施までタイトなスケジュールであったが、関係者が一体となったことで成功を収めた。

私は、プロモーション業務は「チーム力がすべて」であり、最初にどのようなチームをつくるかが、成否を左右すると考えている。

「プロはプロを知っているもの」で、良いSPチームをつくるには、日常的にさまざまなジャンルのプロを味方につけておくことが大切だ。情報化社会にあっても、その道のプロから得た情報には、ネットの情報を凌駕する説得力や魅力がある。特に、裏付けを取る段階でプロの意見を聞くと、実現の可否から概算費用、注意点がその場で分かり、実施イメージが一気に膨らむという利点がある。

キャンペーンやイベントなどを実施する際も同様に、「今回の施策にどのようなプロが必要か」という点を明確にしてチームをつくると良い。その上で、最初の企画段階のアイデア出しでは、各々の役割を超えて自由にアイデアを出し合うことをおすすめする。そうすることで発想の幅が広がり、思いがけないアイデアが生まれるからだ。そして、リーダーがその中の一つに焦点を当て、企画として確立させる段階になったら、各担当が自分の専門分野を埋めていく。プロが一つのチームとして集まっていると、ブレストから企画、実施計画までをその場で完遂できることが大きな利点だ。各専門分野をバラバラに発注するのではなく、最初から必要となる専門家を想定し、「チーム」として同じ方を向くことが成功への第一歩と言えるだろう。

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