実践編!ID-POSで検証したキャンペーンの効果
連載「TOP PROMOTIONSのその後」

昨今、注目を集めている、ID-POSデータだが、ここから得られる情報というのは従来のPOSデータとは何が違うのだろうか?POSデータは、「何が」「いくつ」「いつ売れた」ということが分かる。そして、そこに「誰が」という「人」まで把握できるのがID-POSで、ここが最大の違いとなる。POSが商品の動きを見るのに対して、ID-POSは、人の動きを見ることが中心となる。従って、POSは商品動向を見るのに対して、ID-POSはショッパー動向を見ることが中心となる。
またメーカーと小売業とでは、ID-POSの見方が少し違う。ID-POSを活用したソリューションを提供する、カスタマー・コミュニケーションズシニアアナリストの本田貴洋氏は「小売業は、自分たちの店に来てくれる顧客という視点で、メーカーは自社商品を軸に、購入者が『新しい客』なのか『継続客』なのか、という視点で見ることが多い」と指摘する。
では「人」の軸が加わることで新たに分かることは何か。大きくは、「属性」「回数」「時間軸」の三つだ。
属性とは、性別、年代といった基礎的なことはもちろん、購買履歴と組み合わせることで、その人がヘビーユーザーか、ライトユーザーかが分かるので、例えばライトユーザーに対する購買アップ施策などを具体的に立てられるようになる。また、購入傾向によってセグメンテーションすることも可能だ。
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