リアル×Webの行動をつなぐ手がかり「マイクロモーメント」
グーグルが提唱する「マイクロモーメント」は、モバイルの普及によって変わった、生活者の情報摂取行動とそれに伴う企業活動の変化を示唆している。
スマートフォンをはじめとするモバイルデバイスが進化・普及したことで、消費者はいつでもどこでも自ら情報を取得したい時に取得することができるようになりました。現代のマーケティングにおいて、そうした「○○したい」と思った瞬間を、マクロでもミクロでも両方の視点から考えることが、マーケティングの機会創出を最大化するためにも重要になっています。
この特集では、そうした「瞬間を捉える」ことに挑戦する企業の取り組みを中心に、最新の潮流を紹介します。
グーグルが提唱する「マイクロモーメント」は、モバイルの普及によって変わった、生活者の情報摂取行動とそれに伴う企業活動の変化を示唆している。
スマホをはじめとするモバイルが普及したことにより、生活者の行動にどんな変化をもたらし、人々が「欲しい」と思う瞬間を掴んでいるのか。調査結果をもとに、学習院大学法学部教授の遠藤薫氏に解説してもらう。
日本コカ・コーラは、2016年4月にスマホアプリ「Coke ON」のサービスを開始した。スマホ自販機とスマホアプリを利用して、デジタルとリアルを行き来した新しい体験をユーザーに届けている。ユーザーのどのような「瞬間」を捉えて、ブランド体験の質を高めているのか。
お客さまのライフイベントに合わせたタイミングで最適な情報を届ける。みずほ銀行が2006年から取り組んできた「イベント・ベースド・マーケティング(EBM)」。約10年が経ち、現在はその考え方をさらに発展させた取り組みを行っている。
日本ケンタッキー・フライド・チキンは2016年10月、オプト協力のもと、データ統合マーケティングを進めていることを明らかにした。公式アプリは500万ダウンロードを突破(9月末時点)し、巨大な顧客データを持つ。今回のデータ統合は、こうした既存顧客の「リアルタイムの行動」に寄り添った施策を視野に入れた動きだ。その狙いを聞いた。