あえてミツカンの資産に頼らない決断 パーパス起点のブランド「ZENB」
ミツカンから生まれ、サステナブルな社会の実現を目指して新たな市場を創造する企業「ZENB JAPAN(ゼンブ ジャパン)」。新規事業の立ち上げ時にマーケターが果たすべき役割について、ZENB事業 マネージャーの長岡雅彦氏が考えを話す。
マーケティングは顧客をつくり、市場を創造する役割を期待されてきました。しかし、既存事業の延長線上に企業の成長を描きづらくなっている昨今、マーケティングの市場創造機能が時に企業自体のビジネスモデル変革に寄与するケースも増えてきているようです。社会が変化し、様々な業界でビジネスモデルの変革期にある今、マーケター、そしてマーケティングという機能は企業の持続的な成長にどのように貢献できるのでしょうか。最前線で取り組む方たちへのインタビューを中心に実感値と今後の構想についてレポートします。
ミツカンから生まれ、サステナブルな社会の実現を目指して新たな市場を創造する企業「ZENB JAPAN(ゼンブ ジャパン)」。新規事業の立ち上げ時にマーケターが果たすべき役割について、ZENB事業 マネージャーの長岡雅彦氏が考えを話す。
創刊以来146年、九州を中心に事業を展開する西日本新聞社では現在、同社が持つ多彩な資産を活用した新規事業開拓を推進している。新規事業の開発が企業全体に与える影響や今後の構想について、ビジネス開発部の清田慎弥氏に聞いた。
東海エリアを中心に、ガスなどのエネルギー事業を展開する東邦ガス。同社では2020年から、日々のくらしを豊かにする、様々なサービスを提供するプラットフォーム「ASMITAS」の提供を行っている。同社が新規事業を開始した背景と地域への思いについて、事業開発を担当する近藤由三子氏に聞いた。
これまでの資産を活かすのか、それともゼロから新しくスタートを切るのか?大手企業からスピンアウトして新会社を立ち上げるにあたり、決断すべきことは多岐にわたる。新たな事業開発に挑む際に求められる「マーケティングの力」について、3社の代表が語り合う。
体重計、体組成計などの計測機器による「健康をはかる」取り組みから、「健康をつくる」サービスへと事業を拡大しているタニタ。創業家の3代目社長である谷田千里氏に、その変遷の背景にあった思いや考えを聞いた。
時代の逆風を受け、一時は売上がピーク時の3分の1まで低迷したという岩下食品。先代から同社を継承した岩下和了氏は、SNSを駆使したコミュニケーションを実践している。岩下氏が描いた戦略について話を聞いた。
「創業100周年」と「社長交代」という節目に合わせ、リブランディングに踏み切った飛騨産業の岡田明子氏。歴史ある企業に変革を起こすにあたり、同氏が行った施策とは。リブランディングを軌道に乗せる具体的な手法について話を聞いた。
多くの企業において、従来のビジネスモデルや商材の枠を超えた活動が日々行われている現在。このような時代に、マーケティングはどのような役割を果たすことができるのか。また、現代のマーケターに必要な視座とは。立命館大学ビジネススクールの鳥山正博教授が解説する。
「マーケティングはもはや、いち部署が持つべき能力ではなく、全社で共有すべき能力である」。近著『ピープル・ファースト戦略』(宣伝会議刊)内でそう主張する経営・マーケティングコンサルタントの矢野健一氏が、現代の企業がマーケティングに取り組むべき意義を解説する。