広がる『推し』への愛情表現方法と市場
推しへの思いは、対象コンテンツの鑑賞にとどまらず、様々な消費行動へと広がっている。ここでは、キャラやアイドルなどの推しをディフォルメしたぬいぐるみ「推しぬい」と、推しをイメージした香水である「推し香水」の事例を紹介する。
モノには執着しないと言われる若年層でも、「推し」にかかわる「コト」の消費には積極的と言われます。ファン心理は、具体的な消費行動にもつながりますが、無償の愛とも言える、その熱量は社会を動かす大きなパワーともなりえます。表面的な企業コラボにとどまらず、この「熱量」をもっと"マーケティング的な行動変容"に生かす方法があれば、成熟した日本社会の次なる成長のヒントも見出せるのではないでしょうか。ファンによる無償の愛、定量化しづらい、その価値を日本ならではの文化の中で語ると同時に、企業マーケティングへの活用の可能性を考えます。