企業が推しを消費してはならない 森永製菓が『fine』とのコラボに込めた思い
人々にとっての“推し”とコラボするタイアップにおいて、企業はどのような点をポイントに置き、企画を検討しているのか。森永製菓の「ダース」とスマートフォンゲーム『あんさんぶるスターズ!!』の事例について、菓子マーケティング部の吉積優氏に聞いた。
モノには執着しないと言われる若年層でも、「推し」にかかわる「コト」の消費には積極的と言われます。ファン心理は、具体的な消費行動にもつながりますが、無償の愛とも言える、その熱量は社会を動かす大きなパワーともなりえます。表面的な企業コラボにとどまらず、この「熱量」をもっと"マーケティング的な行動変容"に生かす方法があれば、成熟した日本社会の次なる成長のヒントも見出せるのではないでしょうか。ファンによる無償の愛、定量化しづらい、その価値を日本ならではの文化の中で語ると同時に、企業マーケティングへの活用の可能性を考えます。
人々にとっての“推し”とコラボするタイアップにおいて、企業はどのような点をポイントに置き、企画を検討しているのか。森永製菓の「ダース」とスマートフォンゲーム『あんさんぶるスターズ!!』の事例について、菓子マーケティング部の吉積優氏に聞いた。
「志摩スペイン村」では、2月11日より期間限定でVTuberの周央サンゴさんとのコラボ企画を開催。多くの人が訪れ、SNSなどでも話題となった。今回の企画に至るまでの経緯や、志摩スペイン村と周央さんの間に築かれている関係について、広報担当の松川優希氏に話を聞いた。
「渋川伊香保温泉」では、2016年からアニメ「美男高校地球防衛部」シリーズとのコラボレーション企画を毎年行い、ファンから愛されている。アニメ放送終了後も長く企画を実施し続けている理由や、訪れるファンの熱量について、企画・協力を行っている近畿日本ツーリストのメンバーに聞いた。
市場でシェアを拡大していくには、従来の顧客層とは異なる、新たな層へのアプローチも求められる。JCBは2022年11月よりeスポーツチーム「ZETA DIVISION」とスポンサー契約を締結。この取り組みの狙いについて、JCBの2名に話を聞いた。
スポンサー契約において、企業はどのように応援するチームやコミュニティを検討しているのか。また、既存のファンコミュニティに対し、どのような振る舞いが求められるのか。数々のシーンをサポートする浅田飴に考えを聞いた。
「推し活」という言葉はすっかり一般化しているように思えるが、実際に日々推し活に勤しむ人たちの姿を具体的にイメージできるだろうか?博報堂DYグループ「コンテンツビジネスラボ」の加藤陽平氏が、音楽ジャンルに焦点を当て、「コンテンツファン消費行動調査※」から紐解く。
ファンによる推し活は、作品を鑑賞したりグッズを収集したりといった受動的なものから、実際に自身で何かを生み出す能動的なものまで、様々な広がりを見せている。このような推し活が社会に与える影響について、東京都市大学の岡部大介教授が解説する。
ファンが“推し”に対して持つ「好き」「応援したい」という熱量を企業が理解し、紐解くことができれば、新たな産業やコミュニケーションにつなげることができるのではないか。ファンベースカンパニー ファン総合研究所での研究内容をもとに、津田匡保氏が解説する。
熱狂的ファンが発する無償の愛が持つ熱量からマーケティングは何が学べるのか?推し活や応援消費における心理からインターネットやソーシャルメディアを中心としたマーケティングについてまで研究を行う、東京都立大学の水越康介教授に話を聞いた。
いまでは生活の中で自然と使用されている『推し』という言葉。しかし、『推し』となる対象は時代に応じて変化してきている。Z世代を対象としたシンクタンク「Z総研」に所属する道満綾香氏が、Z世代の『推し活』を中心に、『推し』となる対象の広がりについて解説する。