梅体験専門店「蝶矢」人気の理由 緻密な体験設計が背景に
京都、鎌倉に店を構える梅体験専門店「蝶矢」。完全予約制のサービスは利用客が後を絶たないという。足を運んでまで体験したくなる理由は何なのか。CHOYA shops代表取締役社長の菅健太郎氏に、事業企画時に構想していた体験設計の裏側や販売の現場で重視していることを聞いた。
買い物では安さはもちろん、要する時間も時短で手軽に済ませたいと考える消費者が増えているようです。またコロナ禍で、従来リアル店舗で商品を購入していた生活者もECでの買い物に慣れ、その手軽さから、これまで以上に買い物に時間を費やしたくないと考える人が増えているのではないでしょうか。買い物を「面倒だから、少しでも時間をかけたくない行為」から、「選ぶこと・買うこと自体が楽しくなる」かつてのようなワクワクする体験に変えるには、どうしたらよいのでしょうか。顧客接点の最前線の取り組みから考察します。
京都、鎌倉に店を構える梅体験専門店「蝶矢」。完全予約制のサービスは利用客が後を絶たないという。足を運んでまで体験したくなる理由は何なのか。CHOYA shops代表取締役社長の菅健太郎氏に、事業企画時に構想していた体験設計の裏側や販売の現場で重視していることを聞いた。
今、日本橋兜町が変化しつつある。銀行や証券会社が立ち並び、「金融の街」と呼ばれる兜町は、昨今さまざまな「食」を楽しめる場所へと進化しているのだ。
ECやメタバース活用も広がってはいるが、百貨店事業にとって最大の武器は実店舗での買い物体験だ。本取材では、この「実店舗での買い物」に注目。リニューアルした小田急百貨店の食品担当の塚本和貴氏に、売り場で「ワクワクする買い物体験」を提供するために必要なことを聞いた。
実際に店舗で使い心地を試し、購入に至るケースも多い家具商材。買い物時に日常生活で使用する様子を想像できる「ワクワク」感が店舗で提供できる大きな体験価値だ。都心型店舗の拡大にも注力するイケア・ジャパンにフォーカスし、イケアでの買い物体験の設計について、同社の安住佐知子氏に聞いた。
人気店での買い物の様子や、人気商品の紹介などがテレビ番組の人気企画になっている。これは、買い物という行為が「エンターテインメント」としての特徴も持っているのではないか。そんな仮説のもと、『家事ヤロウ!!!』プロデューサーの米川宝氏に、番組で選びたくなる店の条件を聞いた。
自分好みにカスタマイズできる商品は増えているが、一方で複数の選択肢から自分好みをセレクトするプロセスには、生活者側にある程度の知識が必要とされる。選ぶ楽しさは担保しながら、選ぶことが負担にならないカスタマイズサービスはどう設計すればよいのだろうか。2023年1月末にローンチしたばかりのライオンの新D2Cブランド「by me」の企画担当者 伊東良子氏にその考えを聞いた。
資産形成の普及を通じて「投資の好循環」を生み出し、持続可能な社会の実現を目指す野村アセットマネジメント。しかし、金融サービスの利用は生活者のリテラシーが必要な部分も大きい。複雑性の高い商品をわかりやすく、かつ楽しく伝えるためには何が必要なのか。同社、資産運用研究所の稲岡夏紀氏から、同社が実際に取り組むコミュニケーションについて聞いた。
買い物体験における「ワクワク」は、買い物の最中だけに限らず、商品・サービスの背景にあるストーリーや、商品そのものの知識を生活者自身が知ることによって高まっていく場合もある。スタッフによる商品・サービス知識を活用したコンテンツ発信は「ワクワクする買い物体験」にどのような影響を及ぼすのか。
コロナ禍の影響により、日本においても生活者のEC利用率は増加した。しかし、食品、飲料、酒類などの商品をオンラインで購入する生活者はまだ少ない。デリバリーなどの食を取り巻くサービスも台頭する中、食料品ECが他サービスに勝つために提供しうる価値は何なのか。ローランド・ベルガーの小野寺智史氏が解説する。
シーナ・アイエンガー氏の著書『選択の科学』が発表された約10年前、人は選択肢が多すぎると逆に選べなくなるという研究結果が話題になった。では、昨今の生活者の購買行動において「多すぎる選択肢」は買い物体験の満足度にどのような影響を与えているのだろうか。最近の研究や生活者の消費行動を踏まえ、慶應義塾大学商学部の里村卓也教授に話を聞いた。