設計ではなく関与する謙虚さを 予定のない楽しさにこそ価値がある
クリエイティブユニット TENTを立ち上げ、プロダクトデザインを軸に様々な活動をしている青木亮作氏。プロダクトを超えた体験設計の重要性が叫ばれる中、プロダクトデザイナーが考えるCXとは。
消費者が求めるものは、モノの所有から利用へ。そして、機能的価値から情緒的価値をより重視する流れへと移り変わってきています。これらの消費スタイル、意識の変化は、いまやあらゆるマーケターにとって避けては通れない課題となっています。こうした環境下で選ばれるブランドになるための方法として注目されているのが、商品・サービスの購入前後に及んで一貫した「体験」を顧客に提供し、さらにその質を高めていくこと。競争力の源泉となる顧客体験(カスタマーエクスペリエンス/CX)向上に取り組む企業が増えています。一方で、「体験」は形ないものであるために定義や効果の可視化も難しく、実践が難しい側面もあります。では、一体どのようなアプローチであれば実現できるのか。「顧客体験」設計と、その価値向上の取り組み方法を紹介していきます。
クリエイティブユニット TENTを立ち上げ、プロダクトデザインを軸に様々な活動をしている青木亮作氏。プロダクトを超えた体験設計の重要性が叫ばれる中、プロダクトデザイナーが考えるCXとは。
シェアリングエコノミーの浸透をはじめ、最近はモノを所有すること、あるいは特定のブランドへの執着が希薄化してきていると言える。こうした現象を表現するのが「リキッド消費」の概念だ。この概念を用いることで、不透明だった消費スタイルの変化も見えてくる。
久保田進彦教授のリキッド消費の研究を受け、実際の消費者調査データをもとに、国内における、その実態把握に努めるR&Dの水師氏。同氏が今、注目する「クラスターH」とは。