いま、マーケティング活動にサステナビリティが求められる理由
MDGsやSDGsなど、サステナビリティへの取り組みは産業界においても注目され続けてきた。その変遷から、マーケティングがサステナビリティを牽引すべき現在の状況について、駒澤大学の青木茂樹教授が解説する。
環境問題、エネルギー問題、労働問題など......地球規模で起きている社会課題に対して、産業界においても、企業が主体的に解決の責任を担っていくべきだとする考えが強まっています。現在問われているのは、これまで当たり前とされてきた『大量生産・大量消費』という暮らしからの脱却であり、生産と消費の在り方の大転換です。世界的にも「持続可能な社会の実現」が重視され、SDGsの策定などの動きが起きています。企業が考えるべき、これからの社会におけるマーケティングの考え方、アプローチについて考えます。
MDGsやSDGsなど、サステナビリティへの取り組みは産業界においても注目され続けてきた。その変遷から、マーケティングがサステナビリティを牽引すべき現在の状況について、駒澤大学の青木茂樹教授が解説する。
世界190カ国で、400を超える日用品・食品ブランドを展開するユニリーバ。「サステナビリティを暮らしの“あたりまえ”に」を企業のパーパス(存在意義)に掲げ、社会貢献と事業成長の両立を目指す同社では、プロダクトのマーケティングにおいてもこの方針を落とし込んでいる。同社の戦略について、ユニリーバ・ジャパンのホーム&パーソナルケアマーケティングダイレクター中川晋太郎氏に話を聞いた。
企業活動においても、持続可能な社会の実現への貢献が求められる昨今。その現場で、広告業界のクリエイティビティが生かせる可能性はあるのだろうか。数々の企業のコンサルティングを手掛け、現在はファーストリテイリング・サステナビリティ委員会社外委員も務める、元電通 特命顧問の白土謙二氏に話を聞いた。
「earth music&ecology」など30以上のブランドを展開している、SPA(製造小売)企業であるストライプインターナショナル。代表の石川康晴氏の想いから、さまざまなサステナブルな取り組みを行っている。中でも「エシカル(倫理的)」をテーマに掲げる、同社の戦略を聞いた。
ドイツに本社を置くスポーツブランドのアディダス。独自の技術を使用した画期的な商品開発を通して、サステナブルな活動に取り組んでいる。アディダス ジャパンにてブランドコミュニケーションを担当している西脇大樹氏に話を聞いた。
「サステナブル・ブランド国際会議2019東京」(SB 2019 Tokyo 主催:博展)が3月6~7日、ヒルトン東京お台場(東京・港)で開かれた。サステナブル・ブランドはサステナビリティ(持続可能性)とブランド戦略の統合をテーマに2006年に米カリフォルニア州で生まれ、国際会議は世界12カ国13都市で開催されている。本稿では、登壇事例を掲載する。
世界の広告、コミュニケーションの潮流が読み取れる「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」。本稿では、PR部門で審査員を務めた博報堂の立谷光太郎氏が、審査作品の今年の潮流を解説する。社会的な流れを捉えることが必要なPRの部門において、どのような傾向があったのか。
Z世代と呼ばれる1990年代半ばから2000年代ごろに生まれた世代は、世界的に見て、上の世代よりも社会意識が高いと言われている。日本での実態はどうなのか、また消費にはどのような影響があるのか、電通若者研究部に所属する小島 雄一郎氏に話を聞いた。
企業の社会的責任であるCSR。企業価値の基準が変わる中、ますます重要な要素になっている。攻めと守り、コーポレート・ブランドとコーポレート・ガバナンスといった観点から、駿河台大学の水尾順一名誉教授が解説する。