お客さまと『楽しめる場』を創出 企業SNSの立ち振る舞い方とは?
企業が運用するSNSは、どのように立ち振る舞うべきか?これは、企業はお客さまにどのような価値を伝え、お客さまとどう向き合っていくべきか?という問いに通じるものがあるように感じます。
テレビCMからソーシャルメディアの投稿まで、消費者との接点が格段に増えたことで、おのずと広告・コンテンツ制作が必要とされる場面も、そのバラエティが広がっています。担当者自らに制作スキルが求められるもの、外部のパートナーのディレクション力が求められるものがありますが、本特集では双方を織り交ぜながら、特にアウトプットの完成度を高める実践的ノウハウ・考え方を解説していきます。
企業が運用するSNSは、どのように立ち振る舞うべきか?これは、企業はお客さまにどのような価値を伝え、お客さまとどう向き合っていくべきか?という問いに通じるものがあるように感じます。
コンテンツが載るメディア、さらに掲出場所の空間など、時と場所との融合の中で、多様な顔をつくりだすことができるグラフィック広告。グラフィックならではの特性を存分に生かし、複雑なコミュニケーション環境下で機能するグラフィック広告の秀逸事例を紹介します。
グラフィックと聞くと専門的なアートやデザインの才能がないと理解できないという印象を持つ人もいるかもしれません。しかし、周りを見渡すとスマホの画面に並ぶアイコン、道路標識、街で見かけるお店のサインなど、私たちの生活にはグラフィックが溢れています。
私は長年、花王の広告作成部に勤める中で、さまざまな広告の制作に携わってきました。化粧品、洗剤、ホームケア商品など担当するブランド・商品においても、また、メディアの種類においても雑誌広告、店頭のボードやポスター、OOH、CMなど多岐にわたります。現在はクリエーティブディレクターとして、コミュニケーション全般や広告の企画などをしています。今回は、その中でも「グラフィック広告」に焦点を当て、広告主・ブランド側のクリエーティブディレクターとしてお話ができればと思います。
商品特性やブランドの背後にあるストーリーを伝えるのに有効な動画コンテンツ。その種類はCM、ドラマ、レポートなど多岐にわたります。人と企業・ブランドをつなぐコミュニケーションとして成果を出している、動画コンテンツの秀逸事例を紹介します。
動画コンテンツはあくまで、何かしらのマーケティング目的を達成するため、課題を解決するための手段にすぎません。そこでクリエイターに依頼をする前に、「目的(ミッション)」「目標(KPI)」「課題」「なぜ動画なのか?」を、言語化した上でオリエンをすることが大切です。
私が所属するナノ・ユニバースは2002年に創業したファッション・セレクトショップです。売上EC比率が45%を超えているという特徴があり、デジタルマーケティングに積極的に取り組む文化があります。そのような背景もあって、2014年よりコンテンツ強化のために内製で動画制作を行うチームが立ち上がることになりました。チームと言っても、立ち上げ当初メンバーは私ひとり。しかも私は動画制作の勉強や仕事をしていたわけではなく、ナノ・ユニバースにはグラフィックデザイナーとして入社しました。
まずもって、私のような人間がクリエイティブディレクションの極意、なんぞを語るのは非常におこがましいと思っています。よって、本稿はあくまでそれなりに経験を重ねたおっさんの戯言、と思って気楽にお読みいただければと思います。
僕がクリエイティブディレクターになったばかりの頃。たまたま開催された小学校の同窓会で、もらったばかりのクリエイティブディレクターの名刺を(ちょっと自慢気だったのかも知れません)手渡していた僕に、寿司屋になった友達が言いました。「クリエイティブディレクターって、なんていうか、いい役職なの?オマエのこと9割は信じているんだけど、なんか、1割うさんくさい。何コレ笑」。
「コンセプト」とは何か?この問いに明快に答えられる人は、ブランディング業務に携わっている人でさえも少ないのではないでしょうか。「コンセプト」は日常で触れる機会が多いにも関わらず、分かりやすい共通定義がなく、実に曖昧で、なんとなく扱われていることが多いのです。