ルポルタージュに学ぶ 読み手を『本気』にさせる商品コピー
まず皆さんに、のっけから残念なことをお伝えしなくてはなりません。それは、直販広告の商品コピーはなかなか本気で読んでもらえない…ということです。そもそも消費者は「広告なんて、どうせ調子のいいことしか書かないでしょ!」と内心ではあまり信用していない。ちょっと気になっていた商品のコピーなら少しくらい読んでくれるかもしれませんが、途中でアキてしまえば価格だけ見てサッサと読み飛ばす。
テレビCMからソーシャルメディアの投稿まで、消費者との接点が格段に増えたことで、おのずと広告・コンテンツ制作が必要とされる場面も、そのバラエティが広がっています。担当者自らに制作スキルが求められるもの、外部のパートナーのディレクション力が求められるものがありますが、本特集では双方を織り交ぜながら、特にアウトプットの完成度を高める実践的ノウハウ・考え方を解説していきます。
まず皆さんに、のっけから残念なことをお伝えしなくてはなりません。それは、直販広告の商品コピーはなかなか本気で読んでもらえない…ということです。そもそも消費者は「広告なんて、どうせ調子のいいことしか書かないでしょ!」と内心ではあまり信用していない。ちょっと気になっていた商品のコピーなら少しくらい読んでくれるかもしれませんが、途中でアキてしまえば価格だけ見てサッサと読み飛ばす。
ビジネスにおける文章には、プレスリリースや企画書など様々な種類があります。そのなかでもボディコピーは、陸上競技でいえば中距離走に位置するものだと思っています。陸上の中距離は800~1500mですが、文章でいったら200~800文字くらい。そう考えると、キャッチコピーは短距離の100m走の感覚に近く、記事広告などの1000文字を超える長文は長距離走というのが僕の勝手なイメージです。
コピーでは、ブランドや商品の特徴、隠れた魅力を簡潔に「価値」として表現することができます。過去の名作から最近話題になったものまで、広告コピーの秀逸事例を紹介します。
僕は20年以上コピーライターという職についていますが、その間じつにさまざまな種類の文章を書いてきました。グラフィック広告のキャッチフレーズ、ボディーコピー、CMのナレーションはいうに及ばず、商品パッケージの文言、プレスリリース用の文章から社長のスピーチ原稿、ブランドのステートメント、企業の経営理念まで、クライアントから求められれば、それがどんな種類のものであれ文章という形にしてきました。
今回、宣伝会議さんから「コピーの発想法について書いてください」という依頼が来た時、「攻めてるなー宣伝会議」と思ったくらい、広告コピーを書くことを最近していません。とはいえ、ことばのちからを感じない日はなく、この数年は事業や商品の開発、経営戦略など広告の川上領域での仕事がほとんどでしたが、そこでもことばは圧倒的に大事だと感じています。そしてこれまでと違う山に登ると、もといた山の素晴らしさがよく見えるもので、つくづく「コピーライターってすごいなあ」と感心したりしています。
オウンドメディアは、消費者と商品の間に緩やかなつながりをつくったり、あるいは時に購買の最後の後押しになったりと多様な目的で活用が可能です。目的に応じて独自の工夫をし、成果をあげているオウンドメディアの秀逸事例を紹介します。
企業が自社サービスをデジタルを通して広める上で、コンテンツマーケティングの軸としてオウンドメディアを立ち上げることが当たり前になってきました。
自ら直接、消費者に情報を届けられるオウンドメディアを活用する企業が増えています。広告と異なり、企業が伝えたいメッセージを自分たちが適切と考える文脈のなかで届けることができるオウンドメディアは、これまでにない形で消費者とブランドの出合いの場を創出します。一方で、定期的なコンテンツの制作と発信が求められるオウンドメディアには、従来の広告にはない制作のノウハウも求められます。その実践論を、オウンドメディアの企画・運営のプロフェッショナルが、現代の潮流も踏まえながら解説します。
SNSを上手く活用することで、ブランドの世界観を自然に顧客に伝えることが可能です。顧客へのアプローチ方法はさまざま。各プラットフォームの特性を生かし、顧客との良好なコミュニケーションを生み出しているSNS運用の好事例を紹介します。
誰もが気軽につながれて、情報の受信だけでなく発信者にもなれるSNS。日本国内におけるSNS利用者数・利用率は年々上昇傾向にあるとされており、「令和元年版情報通信白書(総務省)」によれば、個人のSNS利用状況は国内で2018年に60.0%にまで達したとされています。