ブランドとの最初の接点 思わず手に取りたくなるパッケージデザインとは?
スーパーマーケットやコンビニエンスストア、量販店などで売られる商品の多くは、中身もパッケージのクオリティもよく似ていて、商品の違いが一目でわかりづらいようなものが多くなっています。
テレビCMからソーシャルメディアの投稿まで、消費者との接点が格段に増えたことで、おのずと広告・コンテンツ制作が必要とされる場面も、そのバラエティが広がっています。担当者自らに制作スキルが求められるもの、外部のパートナーのディレクション力が求められるものがありますが、本特集では双方を織り交ぜながら、特にアウトプットの完成度を高める実践的ノウハウ・考え方を解説していきます。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア、量販店などで売られる商品の多くは、中身もパッケージのクオリティもよく似ていて、商品の違いが一目でわかりづらいようなものが多くなっています。
ダイレクトマーケティング活動のクリエイティブにおいては、顧客の行動に直結する重要な要素となるため、共感しやすさや、わかりやすさが求められます。ここでは、顧客のインサイトをとらえた、ポスター、DM、ECサイトの秀逸な事例を紹介します。
私は2019年のちょうど今頃、イスラエルのブッキングドットコムのオフィスにて、UX(ユーザー・エクスペリエンス)ライターのミートアップ Designing Copy に参加していました。会場ではグーグルやドロップボックスなど、テック企業のUXライターがスピーカーとして登壇し、100名を超える参加者が、次世代のコピーライティング「UXライティング」について、熱心に議論を交わしていました。
ダイレクトマーケティングの対義語は何かと考えてみると、近いのはマス・マーケティングでしょうか。顧客をマス(かたまり)と捉え、メッセージをそのマスにぶつけていく感覚。高度成長時代の大量生産、大量消費とも関係し、かつてはマーケティングの中心となる概念でした。
まず皆さんに、のっけから残念なことをお伝えしなくてはなりません。それは、直販広告の商品コピーはなかなか本気で読んでもらえない…ということです。そもそも消費者は「広告なんて、どうせ調子のいいことしか書かないでしょ!」と内心ではあまり信用していない。ちょっと気になっていた商品のコピーなら少しくらい読んでくれるかもしれませんが、途中でアキてしまえば価格だけ見てサッサと読み飛ばす。
ビジネスにおける文章には、プレスリリースや企画書など様々な種類があります。そのなかでもボディコピーは、陸上競技でいえば中距離走に位置するものだと思っています。陸上の中距離は800~1500mですが、文章でいったら200~800文字くらい。そう考えると、キャッチコピーは短距離の100m走の感覚に近く、記事広告などの1000文字を超える長文は長距離走というのが僕の勝手なイメージです。
コピーでは、ブランドや商品の特徴、隠れた魅力を簡潔に「価値」として表現することができます。過去の名作から最近話題になったものまで、広告コピーの秀逸事例を紹介します。
僕は20年以上コピーライターという職についていますが、その間じつにさまざまな種類の文章を書いてきました。グラフィック広告のキャッチフレーズ、ボディーコピー、CMのナレーションはいうに及ばず、商品パッケージの文言、プレスリリース用の文章から社長のスピーチ原稿、ブランドのステートメント、企業の経営理念まで、クライアントから求められれば、それがどんな種類のものであれ文章という形にしてきました。
今回、宣伝会議さんから「コピーの発想法について書いてください」という依頼が来た時、「攻めてるなー宣伝会議」と思ったくらい、広告コピーを書くことを最近していません。とはいえ、ことばのちからを感じない日はなく、この数年は事業や商品の開発、経営戦略など広告の川上領域での仕事がほとんどでしたが、そこでもことばは圧倒的に大事だと感じています。そしてこれまでと違う山に登ると、もといた山の素晴らしさがよく見えるもので、つくづく「コピーライターってすごいなあ」と感心したりしています。
オウンドメディアは、消費者と商品の間に緩やかなつながりをつくったり、あるいは時に購買の最後の後押しになったりと多様な目的で活用が可能です。目的に応じて独自の工夫をし、成果をあげているオウンドメディアの秀逸事例を紹介します。