バットマンの「ゴッサム・シティ」と友好都市に、福山市の広報戦略は?
今年、築城400年を迎えた福山市の福山城。この記念の年に『バットマン』シリーズに登場する架空都市「ゴッサム・シティ」と福山市が友好都市提携を結び、話題となった。コラボを持ちかけたのは福山市。まちの認知拡大につなげている。
地域の活性化や対外的なイメージアップを狙った広報活動において、どのような話題づくりや仕掛けを行っていけばいいのでしょうか。メディアがポジティブに取り上げている地域の取り組みを紐解いていくと、地域にある資源、そして世の中の潮流や関心をしっかりと把握し、訴求したい内容を可視化していることが分かります。また、活動を一部に閉じず、関係機関の協力をあおぎ、民間企業や住民からの支援が得られるようなコミュニケーションが行われています。本特集では、各地の事例を分析していきます。
今年、築城400年を迎えた福山市の福山城。この記念の年に『バットマン』シリーズに登場する架空都市「ゴッサム・シティ」と福山市が友好都市提携を結び、話題となった。コラボを持ちかけたのは福山市。まちの認知拡大につなげている。
鳥取県は2021年10月、「とっとりサウナツーリズム」を掲げて新たな魅力を打ち出している。日本で初めて国立公園内に設置されたフィンランド式サウナや日本有数の熱波師(ねっぱし)の移住もあり、多数のメディアに取り上げられるなど県内外で話題を呼んでいる。
「更別村スーパービレッジ構想」に、メディアから注目が集まっている。一方、先進的な取り組みを進めるにあたって、課題となるのは、住民に対する理解促進だ。高齢化が進む村民に寄り添い、不安や疑問をどのようにフォローしていくのか聞いた。
静岡県の西伊豆町で流通する電子地域通貨「サンセットコイン」。同町は高齢化率50%越えにもかかわらず、デジタル技術を活用したコインの普及率はほぼ100%に上っている。新たな仕組みをどのように周知し定着させていったのか、西伊豆町役場まちづくり課主幹兼商工係長の山本友也氏に聞いた。
企業のサテライトオフィスを誘致してきた神山町。同町にオフィスを構えるSansan寺田社長が「この地で起業家育成を」と発案し高専新設プロジェクトが進む。文科省の認可前からメディア、地域住民、中学生、保護者、教員、企業らの関心を集める広報活動とは。
9月の西九州新幹線開業で注目が集まる佐賀県。停車駅が設けられる武雄市、嬉野市、そして近隣の有田町の3市町は、首長が連携会議を設置し、広域での誘客のほか、地域の活性化を図る事業にも連携して取り組む。現場の職員には従来とは異なる意識が芽生えて来たという。
近年、注目が集まるヤングケアラー問題。神戸市は2021年春に「こども・若者ケアラー」の相談窓口を設置するなど支援策を推進しているが、問題の解決にはこうした支援策の周知も重要だ。神戸市福祉局政策課 こども・若者ケアラー相談・支援窓口 担当課長の上田智也氏に聞いた。
「広報関連の新たな企画を実現しようとするも、企画書が通らない……」。そんな悩める人のために、広報の企画を実現するポイントを伝授。筆者の実務経験をもとに、企画書作成に必要な視点を整理していきます。