三菱電機、長年の不正の裏に閉鎖的風土 忖度しない文化構築に広報は?
長年にわたる不正と隠ぺい気質があらわになり、深刻化する三菱電機の品質不正問題。「不祥事のデパート」になりうる企業の傾向を分析しながら、企業文化を改革するために機能させたい広報の本来の役割を解説する。
企業イメージや業績悪化に直結する企業不祥事。昨今の事例を振り返ると、組織内に問題が起きても、調査、改善に向かわず、見て見ぬ振りをする、内向きでモノ言えぬ組織風土が、その危機を拡大させていることが分かります。組織のコミュニケーションのあり方とも密接にかかわるこうした問題は、どんな企業でも起こり得るものです。社会の声に耳を傾け、組織に取り入れる役割を担う広報担当者は、リスクを早期に発見し、企業の自浄作用を働かせるために、どう動けばいいのでしょうか。内部不正問題の事例を紐ときながら、組織風土をより良く変革させ、企業成長につなげる方法を考えます。
長年にわたる不正と隠ぺい気質があらわになり、深刻化する三菱電機の品質不正問題。「不祥事のデパート」になりうる企業の傾向を分析しながら、企業文化を改革するために機能させたい広報の本来の役割を解説する。
従業員から「声を拾い上げる」「本音を引き出す」ことは、不正の抑圧・防止にも大きくかかわる。しかし、ネガティブな内容は特に、建て前や社内での立場を危惧し、ひた隠しにされることも間々あるだろう。従業員の本音を引き出すポイントについて専門家に聞いた。
組織内で問題が生じた時、モノ言える風土を構築していくために、どのような考えやコミュニケーションが必要か。「チームビルディング」や「空間づくり」の視点から掘り下げる。
組織内不正を防ぎ、乗り越えていくには、まずなぜそうした行動が引き起こるのか知っておく必要がある。今回は、身近なストーリーを題材に、人間の機会主義的な傾向と、それを打ち破るポイントについて押さえていこう。
間違いを社内で指摘し合えたり、意見を言えることは、組織として透明性を維持するためにも欠かせない。広報は、健全に批評する文化をどう社内に根付かせればよいか。また、実際に批評する際の言語化のポイントについて解説する。