「郷に入っては郷に従え」 記者が好む文章は記者が書く「文章」
広報担当者にとって重要なパートナーである記者は、対面でのコミュニケーションを好むものだが、このコロナ禍ではそうもいかない。本特集の最初は「文章のプロ」である記者らとのメール文章などを通じた交流方法から考えたい。
広報部門は日々、さまざまな文章を作成しています。リリース、ソーシャルメディア、統合報告書。ときには謝罪コメントもありますが、どれも企業からステークホルダーに語りかける、気持ちのこもったメッセージです。非対面のコミュニケーションが重視されるコロナ禍では、こうした広報における執筆スキルが、ますます問われています。どう書いたら「メディアが目を留めてくれるのか」「ファンが増えるのか」「思いが届くのか」。いざ文章を作成しようとすると、なかなか書き出せないこともあります。そんな時は、本特集で紹介している、広報シーンに合わせた「書き方のポイント」や「事例」を眺めてみてください。書き出す糸口が見つかるはずです。あえて文章を書かずに、ビジュアルでうまく伝えている例にも注目です。
広報担当者にとって重要なパートナーである記者は、対面でのコミュニケーションを好むものだが、このコロナ禍ではそうもいかない。本特集の最初は「文章のプロ」である記者らとのメール文章などを通じた交流方法から考えたい。
企業が不祥事などの危機に直面した時、公式サイトに謝罪文を掲載するなど何らかの形で広報することは一般化してきた。そこで、本稿ではこれまで実際に謝罪文を書いたことがない、という人でも分かるよう、最重要な7つの要点を紹介する。
良かれと思って知らせたことが誤情報だった、ミスリードだった──。故意のデマに限らず、誤情報が拡散されるリスクは常にある。コロナ禍の社会不安が高まるタイミングは、なおさら注意が必要だ。更なる拡散を防ぐための広報コメントの書き方について考える。
ジェンダーにかかわる広告・広報物は日増しに増えている印象だが、意図して話題喚起を狙った表現は別として、「別に問題ないだろう」と自らの独断で発した言葉が、炎上につながりかねない時代。今こそ情報のアップデートを図りたい。
企業・団体で活用の進むオウンドメディア。単なる情報では興味を持ってもらえない「企業の情報」をどう魅力あるものとするのか。そこにオウンドメディアが機能する理由から原稿執筆のポイント、日常から実行したい思考法を解説する。
企業が生活者と直接接点を持てる媒体として脚光浴びるオウンドメディア。しかし、本稿で紹介する柳田織物がEC販売を開始した当初はネットもまだ黎明期。そんな中、どのような記事を作成し、結果、ユーザーと関係を築いてきたのか。
社会課題への貢献は企業存続の観点からも重視されている。長期のサステナブル目標に対する姿勢や進捗について、いかに語っていけばいいのだろうか。その実践、今後の見通しを綴る、企業発行の報告書を見ていく。
リリースは単発の情報に終始しがちだが、ニュースレターは注力テーマを俯瞰的に見せられる。さらに、紙ゆえ目に留まりやすい、などの利点も。しかし、字数制限など、ならではの難しさもある。どういう工夫が求められるのか。
ここまで文章を中心とした事例を紹介してきたが、本稿ではイラストや漫画で自社の“らしさ”や意外性を伝えている企業事例を紹介する。両社に共通するのは「日常」の一コマを題材にしている点。伝えたい内容によっては文章ではなくイラストや漫画を活用するのも有用だろう。
ニュースリリースの出来栄えは見出しに反映されます。思わず記者の目に留まる見出しを書きましょう。見出しの付け方について「見出しは“読者”を本文と引きつけ、いざなう看板、案内標識であるとともに、記事の勘所を前もって知らせ、本文を読み進めやすくする役割を果たす。」(共同通信社『記者ハンドブック第12版』)と記されています。